表紙にもどる since1997.11.15
■2003.9.30
午後、早めに仕事を終え、目黒の庭園美術館に出かける。安田侃さんの贈呈式があって、この有名な芸術家とひとこと挨拶を交わして来た。9月に新刊【聖なるルネサンス 安田 侃】を読んでwebで検索したら、この贈呈式があることがわかったのだ。出会いは本当に不思議。普通
ならイタリアまで行かないと会えないのに嬉しかった。安田さんは思っていたよりも気さくで、家族もみなさん、控えめな人たちだった。西洋庭園に集まった人々は、絵のように美しく、まるで映画の一場面
を見ているようだった。
■2003.9.29
月曜日なのに今週はたくさんの出会いが待っているような気がして楽しい。10月に休暇をまとめて取ることにした。佐渡プロジェクトも動き出した。みんなを巻き込んで、週末には両津で開かれる薪能に出かける予定。神戸大学の公開講座も魅力的だ。知的な興奮というのは上質な芝居を見ているのに似ている。貯まったマイレージで出かけてみようか。館山がなくなったとき、都心回帰が始まったが、まさか国内を旅するとは思わなかった。今年の京都はいつが紅葉の見ごろなのだろうか。
■2003.9.28
一度目覚めてまた眠ると九時過ぎだった。晴れていて気持ちがよい。特製イギリスパンを焼き、カマンベールと山羊のフレッシュチーズを載せていただく。インゲンの胡麻和え、浅蜊の味噌汁と梨、休日の朝は朝刊を片手にゆったりと過ぎていく。果
汁100%のシャーベットをおやつに食す。本を読んだり、部屋の片づけをしたりして、結局家から一歩も出ていない。佐渡プロジェクトの件で友人に連絡し、再度、打ち合わせをすることにした。調べてみるといろいろなことが分かった。佐渡の能舞台を修復するプロジェクトもある。世の中は仕事以外のことに目を向けてみると、たくさんの発見がある。
■2003.9.27
また夏が戻って来たようだ。朝、高倉、君津まで出かける。いつものお豆腐屋さんで、豆乳も分けてもらう。ニラ、クレソン、ミョウガ、サントウ菜、オクラ、インゲン、ニンジン、長ネギ、大根、キャベツと野菜を購入。野菜がおいしいと料理が楽しくなる。午後、図書館に行き、【わたしの履歴書 行為と妄想 梅棹 忠夫】、【地方自治体の公共意思決定 高村 義晴】、【能・狂言図典 小林 保治】、【言葉の本質への問いとしての論理学 ハイデッガー全集 第38巻】、【鎌倉から見た信仰史 村上 光彦・敦子】、【伝統と象徴 美術史のマトリックス 前田 富士男編】、【アラン プロポ
2】、【Basic
現代財政学 重森 暁】を借りてくる。二週間に一度、知的になる時間だ。午後は暑いので何もせずにのんびりと過ごす。
■2003.9.26
午前中に急ぎの仕事をすませ、午後は会議がひとつ。みんな自分のスタイルが確立されているので、仕事のアドバイスはむずかしい。夕方、リリースが1本あって、なんとか完了させる。広尾まで歩いて、霞ヶ関乗り換えで東京に向かう。通
勤経路を三カ月ごとに変えている気がする。品川までのバス路線が変わり、京急も新装開店するので魅力に乏しい。今日から日経をゆっくり眺める。夕刊が届いていないので、連絡することにした。明らかな活字中毒なので、読むものがないと、チラシ広告まで読み込んでしまう。辛口白ワインを開けて、一週間の疲れを癒す。
■2003.9.25
午前中に電話会議がひとつ。米国側がアジア地区の時間を配慮してくれて、午前と深夜と二回も設定しているのに感心する。だれかが幸せにしてくれるなどという幻想には惑わされずに、必要な手立てを打つ。昼は75周年の記念ランチをみんなでいただく。最近なぜか昔の仕事仲間と打合わせや、出会いが続く。イームズの短編映画を知り合いと見に行くことにした。帰り道、麻布ナショナルマーケットでベーグルパンとチーズ各種を求める。最近のマイブームはチーズ。知合いがいろいろと情報をくれるので、かなりマニアックなチーズも食している。
■2003.9.24
新しいサイトの件で、USの昔の仕事仲間に問い合わせをしたら、すぐに返事が帰って来た。こういうとき、ネットワークの力は大きい。欲しい情報が次々と入ってきて、おかげで年内は忙しく過ごせそうだ。夜、日経のセミナに出席する。日経新聞を土曜ワイド劇場的に読みこなすと、見えなかったことがわかってくるらしい。日経を自宅でも読みたくなった。昔と較べて紙面
のカラー化が進んだ気がする。紙面だけ見ていると景気が回復するのではないかと思われるほどだ。セミナでは教えられるというより、確認することがたくさんあった。幸福な生き方をしている人をみていると、一定の法則がある。出会いという偶然を必然に変えるためには、やはり日頃からの努力が必要。ポジティブな人に幸いあれ。
■2003.9.23
早起きしてお墓参りに出かける。高速道路が繋がったおかげで、往復三時間余りの旅だ。快晴なのでシーツを干した。昼過ぎ、渋谷にある知人宅に向かう。休みの日は電車もほどよく空いていて楽しい。新橋まで眠って、銀座線に乗り換え、渋谷で降りる。持っていった食材で簡単な料理を作り、おしゃべりして過ごす。夢を語り合える友だちがいることは素敵だ。これはお金では買うことのできない財産。人の出会いの不思議さ、そして予め決められた運命について話をする。こんなに気持ちよく話ができる友だちも少ない。昔、ロンドンで暮らしていたとき、ローマから来ていた尼僧がおられたが、彼女と話すときの心地よさに似ている。三芳村で安田侃の展覧会を開いてみたいと思った。
■2003.9.22
今読んでいる安田侃の芸術の中に、東京国際フォーラムの中庭に彼の作品があると書かれてあったので、さっそく今日の帰りに立ち寄る。いつも通
勤している京葉線の登り口の横に置かれていた。不思議だが、今まで気が付かなかった。景色にとけ込んでいたのだろうか。そのまま京葉線で海を眺めながら帰ってくる。本物のアートは人の心を幸福で満たしてくれる。自然を描いた絵になぜあんなに感動するのか。美唄で彼の彫刻展が開かれているらしい。本物を見たくなった。どこにでも出かけて行き、しなやかに受けとめたい。本州以外の島に渡ったのは佐渡が初めてだ。北海道はもう少し、大人になってからの楽しみに取ってある。
■2003.9.21
八時過ぎまで寝ていて、朝食にする。トマトサラダ、豆乳のバジルペースト入りスープ、ヨーグルト生プルーン載せと休日メニューをゆっくりといただく。昨日の食材を下ごしらえしたり、冷凍したりしていたらすぐにお昼になってしまった。朝から雨なので、外出を取り止めにする。猫が二匹で甘えてくるので遊んでやった。年齢的には高齢者のはずなのに、鞄の上で眠ったり、階段の手すりに飛び乗って、寝そべってみせる。急に涼しくなったので暖かなメニューが恋しくなった。家で過ごす一日は楽しい。YESを聴いていたのをZEPに変える。PRESENCE
の辺りが今の自分に似合っている気がする。
■2003.9.20
早起きして館山に向かう。鴨川を過ぎたら、晴れ間が広がっていた。野菜、花、卵など新鮮な品々を求め、知人宅に立ち寄る。今年の夏の異常さについて話が盛り上がった。さすがにこの時期、半袖のものは置いていないが暑さはまだまだ続く。いつもの店が休業なのでグルメ村でさんま御膳を食す。秋刀魚を三枚に下ろして中にアスパラガスと紫蘇を巻いて揚げたものが美味しかった。秋刀魚の刺身、寿司など秋の味覚である。夕方、千葉に戻り、そごうで食材を購入。たくさん歩き回って疲れたので、野菜料理をたくさん作った。いただいたトマトをスライスして、紫蘇の実をいれ、紫玉
ねぎを添える。小松菜は湯がいて胡麻ダレで和える。戴いた乾燥イチジクがおいしくて、やみつきになりそうだ。
■2003.9.19
昨日はしゃぎ過ぎたので、さすがに眠い。展覧会のチケットを手配してもらう。夜、コンサートがひとつあったが見送ることにした。荷物が届いていて、開けるとアドビのマウスだった。ご当選しましたと書かれてあったが、アンケートに記入したくらいしか記憶にない。ナショナルマーケットでベーグルパンとドイツパンを買い、赤ワインを開け、チーズの夕べにする。ペンネを茹でてアンチョビソースで混ぜ、唐辛子の代わりにコチ醤を入れる。ゴルゴンゾーラもカマンベールも美味しい。ワインはずしりとした重みがあり、濃厚だ。
■2003.9.18
仕事を終え、神谷町から愛宕山に向かう。知り合いの店でチーズを求め、時間があるので、愛宕山ヒルズに出かけた見た。ここは寂しいくらいレストランがない。友だちと六本木まで出て食事をすることになった。途中、神谷町付近で会社の同僚とばったり出会う。最近、遭遇することが多い。二十余年ぶりの再会に話が弾むが、無理なくわかりあえるところがすごい。昔価値観が一緒だった人でも、会って話をするとがっかりさせられることがあるが、彼女の場合は稀なケースだ。これからもどんどん会おうと決め、別
れた。
■2003.9.17
幕張メッセで開催されているWPC
EXPOに出かける。初回には大きなブースを出したのに、今はごちゃごちゃしていて、テーマがもうひとつ明確でない。PC
からもっと身近に、簡単に使える組込みマシンへと変わりつつある今、PCにとらわれていては前に進めない。ガーデンウォークに立ち寄り、ピンク色のウォーキングシューズを買って来た。今の時代、10cmのピンヒールのイタリア製の靴は似合わない。歩きやすくて、楽しくなる靴がほしい。夕食、ヒレ肉を叩いて伸ばし、ミラノ風カツレツを作る。ニンジンの野菜揚げを作ったが、少し堅かった。貰い物の自家製プルーンを食す。これが甘くて美味。新鮮なのでいくつでも食べられる。それにしても暑い一日だった。
■2003.9.16
連休明けは電車がひどく混んでいた。レポートを作り、資料をまとめる。夜、東麻布での総会に出席。佐渡プロジェクトについて話をした。そのまま二次会に付き合って、11時近くまでいたら、数分差で接続のよい電車を見逃す。千葉駅までお迎えを頼んだ。クリエイタの人々に囲まれて、たくさんのアイデアを貰うと元気になる。このところ、新しい出会いが続いているようだ。親友とは木曜日に会うことにした。ついでに美味しいチーズも買って帰ろう。
■2003.9.15
三連休はまったりと過ごす。74年のロンドンについてお手紙を貰い、探し物をしていたら昔の手帳が出て来た。その住所録を便りに友だちの実家に電話してみると、現住所がすぐに分かった。夜、友だちから電話が掛かって来て近況を報告しあう。お互いが港区ですぐ近くに勤めていることが分かった。何年も会いたいと思っていた人が見つかるなんて夢みたいだ。70年代のコンサートに出かけ、昔のことを知っている方からお便りをいただき、昔の親友と再会する。人生はこんな出会いに満ちているから、少し辛いことがあっても耐えていける。
■2003.9.14
朝、ゆっくりと食事を取り君津、高倉に向かう。小松菜、サントウ菜、インゲンなど青みの野菜を求める。大きく育ったキュウリはアメリカのキューカンバみたいだ。秋刀魚が大漁なので、まず塩焼きにして残りを山椒煮にする。秋刀魚を5センチくらいに胴切りし、濃い塩水に10分漬けておくと、内臓が簡単に取れる。夕方、京葉線に乗って、東京フォーラムに向かう。半年遅れのYESのコンサートだ。左端の席からはリック・ウエイクマンがよく見える。双眼鏡を用意していたので、彼の演奏時には注力して聴いていた。懐かしい曲が多くて、まるで同窓会だ。会場には若い人が多くて驚く。みんなアンコールまでは着席していたが、さすがに立ち上がって二曲聴いた。帰り道、幸せな気分で銀座を歩く。日曜日の夜の銀座は早仕舞いしている店が目立つ。薬膳料理の中華を食べて戻る。夜遊びもまた楽しい。帰って来てから復習にいただいたYESのビデオ鑑賞をする。
■2003.9.13
七時過ぎに起きて、スイートバジル入り豆乳スープとベーグルパン、カマンベールをいただく。図書館に行き、【セリーヌの作品10 虫けらどもをひねりつぶせ】、【この子供たちが日本を救う! 神代 重春編】、【ドイツの笑い・日本の笑い 東西の舞台を比較する】、【聖なるルネサンス 安田 侃】、【哲学の演習 牧野 紀之】、【太陽の神話と祭り 吉田 敦彦】、【ディルタイ全集第三巻倫理学・心理学論集】を借りてくる。夏のような一日なので、まるで夏休みのような錯覚をしてしまう。九月第二週、日本列島はまだまだホットだ。夕方、渋谷の知人から電話を貰い、近況を話し合う。佐渡について知合いに尋ねると、ほとんどの人が行っていないと答える。東京に暮らしているものにとって、日本海側というのは遥か彼方なのだ。
■2003.9.12
今週の課題を終わらせ、担当各社にメイルを出す。ひとりでは何もできないから、いつも誰かを巻き込んで仕事をしている。来週の会議のための資料が届いた。いくつか、発表資料も用意しなければいけない。ベトナムから帰国した友だちを囲んで、三田で暑気払いをする。本当に暑い。赤羽橋から歩いているとじわっと湿度のカーテンに包まれるようだ。総勢25人が集まって、わいわいがやがやと大騒ぎ。お誕生日の人がいたり、ベトナム土産の抽選会があったりと忙しい。それでも美味しい寿司と秋刀魚をいただいて来た。半年ぶりに大勢集まったので話が尽きない。帰り道、今後のプランについて知人と話をする。誰かに話をすることが実現の第一歩だったりして、おもしろい。
■2003.9.11
多発テロから二年経つ。あの日は忙しかった。見積もりをお願いしていた知り合いから連絡をもらった。課題と雑事を片付けていたら、急に会いたい人を思い出す。帰り道、渋谷の事務所を訪ねた。仕事のこと、今のことなどたくさん話をして、適格なアドバイスをいただく。頼もしいブレインたちだ。友だちネットワークがあるから、新しいことにも挑戦できるような気がする。それにしても暑い。今年一番の電力消費量
だということだが、夏一番ということか。
■2003.9.10
毎日していることを義務ではなく楽しみに置き換えると、人生が明るくなる。総武線快速のエレベータを駆け登るのは、スポーツクラブでのトレーニングだと思い、広尾まで歩くのもナショナルマーケットで美味しいチーズを手に入れるためだと納得する。少しの積み重ねが大きな成果
に繋がることは確かにあるのだ。直前に集中して学習するのと、毎日の反復練習の組み合わせで、かなりの成果
をあげることができる。通勤のお供に読んでいる本が面白くて、これからの日本はどうなっていくのかと考えた。成熟社会で何が売れるのか、どんなサービスが求められているのか。日々の仕事は狭い範囲だが、その頭一つ上にはまた違った世界が待っている。それに気が付くか、知らん顔して過ごすかで、その人の生き方も変わっていくようだ。
■2003.9.9
新しい本を開くとき、いつも見知らぬ土地を旅しているような気分になる。新しい企画を書き、締切の仕事に追われる。オンとオフの切り替えがうまくできれば心地よい。自分の持つささやかな世界で、息を抜き、また挑戦する。帰り道、広尾まで歩いてそごうに寄る。品川の京急がなくなったので物足りない。九月になったので、帰りは日陰ばかり歩くことになる。夏の終わりは、目的を持たない人には寂しいだけだろう。忙しさの中で、人間回復のできる時間と場を持つ。今夜は月のそばに火星が見えるので、双眼鏡を持ち出して空を眺めた。月はクレータまではっきりと見えるのに、火星は小さすぎて赤く光っている星のひとつのようだ。それでも天体観測はロマンがある。バッハは天上の音楽だといった人がいたが、バッハの協奏曲を聴きながら星を見るのも素敵だ。
■2003.9.8
月曜日の電車が混んでいる。いつもの通勤メンバが戻って来たようだ。夏休みには乗れなかった電車が遅れて到着する。月曜日のレポートをまとめながら、webの変更作業に専念する。切れ目のない仕事だが、それでも少しは進歩したと思いたい。お昼に久しぶりにランチ仲間が集まって、情報を交換する。笑いが足りないので、こんな時間は貴重だ。昨晩、猫二匹がお泊まりに来たのでよく眠れなかった。千葉で降りるのを忘れて寝過ごしそうになる。朝、早起きして緑の多い道を歩くのは自然と健康に叶っているが、寝不足の日々が続くと、歩くのが面
倒になる。要するにバランスの問題なのだ。忙しすぎてもだめだし、何もないのはもっといけない。時間を有効に使うため、一部のwebを見ることを止めにした。
■2003.9.7
栗ご飯を炊いて歌舞伎鑑賞に出かけた。このところ、毎月のように出かけているが、今月の吉右衛門の河内山が秀逸だ。上野寛永寺の使者という気品が溢れている。最後の啖呵も小気味がいい。一瞬にして舞台の季節が変わってしまう仕掛けは、他の演劇にはないものだ。帰り道、岩手銀河プラザに立ち寄る。ショルダーベーコンとおぼろ豆腐、お団子などを買い、はと麦アイスというのを食す。ほろ苦くてなかなか美味。家に戻ったら、松茸ご飯が用意されていた。秋の味覚を満喫した一日。さっそくショルダーベーコンとキュウリの千切りを塩タレで和えてサラダにする。新牛蒡をけんちん汁にした。さつま芋を入れると甘味が出てよい。涼しい一日だったので外出も楽しい。夜が過ごしやすくなると、つい夜更かししてしまいそうだ。
■2003.9.6
夏のようによく晴れて暑い一日だった。どこにもでかけず、朝寝をしてゆっくり過ごす。休みの日がわかるのか、猫も寄り添っている。風があって、膨れたカーテンを見ると、海辺の街を思い出す。佐渡から嬉しい便りが届いた。本物の薪能を観にまた出かけたい。こんな日は自分の生き方についてじっくりと考えてみる。何がしたいのか、何ができるのか、どんな役に立てるのか。収益については余り考えない。自分が安らかで楽しければいいのだ。長い老後を充実して暮らすには、今から準備が必要だろう。
■2003.9.5
今週の課題を完成させるために、集中した。午後に打合わせがひとつ、担当者と久しぶりに会って、お願いや希望を述べる。週末も上天気なので開放感がある。帰り道、品川から混んだ電車に乗り、心理学の本を読んでいた。それによればゼロ歳児から自我が芽生える三、四歳までの体験が一生を支配するようだ。両親とどんな接し方をしたかで、その人の人格の一部が決定されてしまうのは怖いと思う。頼んであったサイドテーブルが届いた。嬉しいことが重なったので、頂き物の赤ワインを開けた。芳醇な味わいがある。窓の外の下弦の月が動くのを眺めながら、夜が静かに更けていく。
■2003.9.4
午前中に仕事を済ませ、午後打ち合わせが二つ。久しぶりに赤坂見附で食事した。この辺りは丸ビルや六本木ヒルズができたおかげで、地味に見える。二昔前の芸能人ぽいひとや、いかにもお金持ちが歩いていたのが嘘のようだ。時代の流れを感じる。最近、昔の仲間との交流が始まった。仕事仲間は、途中時間があいても、まだ続きのように話が繋がるから嬉しい。こちらの意図が難無く伝わり、適格なアドバイスももらえる。ネットワークをたくさん持っている人は幸いなりだ。日中は夏のような日射しで、夜になるとぐっと涼しくなって来た。秋が深まると虫の音が聞こえてくる。今年の秋はどんな出会いがあるのだろうか。大人になってもわくわくするくらい楽しみがある。
■2003.9.3
オフの日。高倉まで新米を買いに出かける。今年は日照時間が不足しているので、去年よりも一週間以上も遅い。暑い夏が終わり、美味しいお米が食べられるのは日本人の幸せ。栗が出ていたので、さっそく栗ご飯を作った。いつも何気なくおいしい野菜を食べているので、たまに他所で買うと違いに驚く。生落花生を茹で、秋刀魚を焼き、浅蜊の味噌汁と和風にまとめてみた。夜、稲妻が光り、やや遅れて雷鳴が轟く。都心では落雷で停電や電車が止まったらしい。どこにも出かけずにいて幸いだった。桁外れに気ままだった夏の終わりに相応しい幕だ。
■2003.9.2
昨日使えなかったソフトを再インストールして、起動させる。午後に打合わせがひとつ。レポートをまとめ、メイルを書いているうちに一日が終わる。今朝、万歩計を付けて出勤したので積極的に歩く。帰り道は広尾まで出てみた。有栖川公園では犬を遊ばせているグループや子どもたちの一固まりがいて、ビルの谷間を歩いているよりはほっとする。町というのは人が暮らしているから輝いているのだ。東京駅まで地下鉄を乗り継ぎ、始発電車で坐って帰る。本日の歩行桁
11192。
■2003.9.1
二学期が始まって小学生たちが戻って来た。朝の通勤で会うだけだが、知った顔を見て嬉しくなる。夕方、麻布十番を歩く。タリーズでモカチップのコーンを注文し、テラス席に坐って道行く人をぼんやりと眺めていた。隣の男二人が語る話に自分の会社が関連するのでどきっとする。世間は必要以上に狭いのだ。夜、東麻布で佐渡の感想と提案、新しい企画などを説明する。これらも楽しい。新橋行きのバスに乗り、本をたくさん読んで帰って来た。
■2003年8月
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