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■2001.12.31
iTunesでフィガロを聴きながら、家の中の掃除をして窓ガラスを磨いた。お天気がいいので外で働くのが気持がよい。昼食に餃子をたくさん作る。夜になって、家中のカレンダを1月に変えた。新鮮な感じがする。今年は海老の天麩羅を揚げて年越し蕎麦を食べることにした。TVを見ない生活は優雅だ。甘酒に赤ワインを垂らして日本の冬を満喫する。ミレニアムチーズケーキは濃厚な味わいで今年の締めくくりにする。
■2001.12.30
たっぷりと眠った後、高倉まで今年最後の野菜の買い出しに出かける。明日はどこにも出かけたくないので、帰りに食材も買って来た。午後、洋服の整理をしていたら、無くしたと思った手袋が出てきた。年末の片づけはフィガロを聴かないと始まらない。大根の葉とじゃこと炒りごまで作った特製ふりかけは評判がよい。デザートがないと寂しいのでチーズケーキを焼く。夜、栗の皮剥きをして、甘露煮を作った。お節料理を全部作るつもりはないが、いつも食べているものにアレンジしようと思う。
■2001.12.29
都営ワンディーチケットを持って築地に向かう。駅を降りた途端に人の波。場外市場で頼まれた数の子、松前付けの素、新巻鮭、とり肉など正月用品を購入し、市場内の寿司屋に向かう。ここはいつも並んでいるが、特に今日は行列が長かった。帰りに麻布十番まで脚を延ばし、サンモリッツで食パン、豆源でお好み豆を買って来る。家でさっそく鮭を切り分け、焼いてみた。塩加減がほどよく美味。冷凍して、残りは石狩鍋にする。
■2001.12.28
晴れていて暖かいので、猫二匹を洗う。シャム猫は気持よさそうに湯舟に浸かっていた。アメリカンショートヘアは位 置を変える度に鳴くので賑やか。これで猫もお正月を迎える準備が整った。チーズケーキを焼く。卵二個を卵白だけ先に泡立てて、卵黄も入れて泡立てる。牛乳を40cc加え、クリームチーズ1箱を電子レンジで1分、溶けたら混ぜる。そこに砂糖大さじ4杯、レモン絞り汁1個分、コアントロー20ccを加え、ホットケーキミックス70gを振って混ぜる。これを温めてあるオーブントースターに入れ、200wで15分、500wで5分焼く。楊子を刺してまだ液状だったら、200wで10分さらに焼く。きつね色の焦げ目が付けばでき上がり。午後、雑巾を二枚縫う。家事も冬休みだと楽しい。夕方、頼んであったワインが届いたので、説明書を貼付けてしまった。
■2001.12.27
今年最後の出社日。朝から仕事のスケジュールがびっしりと詰まっている。年を越していいもの、今日中に終わらせるものに振り分ける。五時になんとか終わらせる。外資の会社にいると、一週間も正月休暇が続くのはさすがに嬉しい。 帰り道、白金高輪経由で魚覧坂に出て、メゾンカイザーでタルトを買って帰る。家には、Jeff市原のカレンダーが届いていた。 年末は築地に出かけたいと思っている。
■2001.12.26
だんだんと暮れが押し迫って来るこの感じが好きだ。普段見られない町の顔が興味深い。 門松や松飾りを見るのも楽しいし、暮れの掃除用品が店先に並ぶのを見ていても飽きない。クリスマスの華麗さと違って、こちらは清清しさがある。仕事もあと一日を残すだけだ。帰り道、ようやくメゾンカイザーに立ち寄ることができた。近づいてみると、いつもバスで通 っている魚覧坂からすぐのところにある。長いこと通過していて気づかずにいたのだ。
■2001.12.25
クリスマスの朝は静かだ。海外からのメイルも少ない。午前と午後に講習会を開き、その合間にアンケートの景品を発送する。年末は日頃できない仕事に徹することにしている。夜、祖師谷からの帰り道、二重橋で降りて東京駅方面 に向かうとすごい人の波。東京ミレナリオの見物渋滞なのだ。黄昏れ時の淡い光に感激したので、混雑する人を後目に東京駅に向かう。こちらも綺麗だ。闇の中にほのかに輝く光が嬉しいのだから、大袈裟なものはいらないと思った。
■2001.12.24
朝、高倉まで出かける。お正月に合わせて、黒豆や小豆を購入。松飾りや七五三縄も並んでいて、ここはもうお正月の雰囲気が溢れている。なごみの里では、抽選会をやっていて、当たった商品券でサラダホウレン草を求める。これにカリカリにしたベーコンを載せていただくと美味。食材がたっぷりあるので、きんぴら牛蒡や、奴頭の煮物、宝煮などを作る。夕方、クリスマスのために特製チーズケーキを焼いた。泡立てをしっかりしたので、ふんわりとした仕上がりがよい。お天気に恵まれた休日だった。あと三日間でお正月休みが始まる。
■2001.12.23
午後、ピアノ名演奏を聴く。ジャズピアノというのも華麗ですてきだ。夕方、恵比寿まで出かけて真夜中のクリスマスのミサ曲を聴いた。合唱も弦楽器も素晴らしい。ワインを飲みながら、音楽漬けの一日だった。ガーデンプレイスには大勢人が集まっていて、寒さの中、食事をしたり、話をしたり冬の夜を楽しんでいる。バカラのシャンデリアが輝いていて、戸外なのに大きな部屋の中にいるようだった。
■2001.12.22
海浜幕張まで出かける。パティオスで人と会って打ち合わせをする。帰り道、カルフールに寄りたかったが、駐車場渋滞していたので諦めた。夕方、買い物に出かける。さすがに年末近くなので道は混んでいた。身欠きニシンを購入、さっそくお米のとぎ汁で煮て、その後大根をいれて圧力釜で炊く。タルカスを聴きながら料理すると楽しい。 昨日のチョコレートケーキにココアを振るとガトーショコラになる。明日はいろいろ行事があって楽しみ。夜は恵比寿まで合唱を聴きに出かける。
■2001.12.21
今日から4日間の休暇。雪が降るとの予報でとても寒い。昼前から雨が降り出して来た。ブランデーをたっぷり効かせたチョコレート・ケーキを作る。卵2個を泡立て、砂糖大さじ3杯を入れて混ぜる。別 の容器にチョコレート80gを入れ、電子レンジで1分、さらにバター70gを加えて1分温める。これを泡立てた卵に混ぜて練る。ここにレモン1個の絞り汁を混ぜ、ブランデー大さじ2杯、ウイスキー小さじ1杯を入れて混ぜる。ふるったホットケーキミックス70gとココア大さじ4杯を入れて混ぜる。後はオーブントースターを温め、耐熱皿に流し込み、200wで15分、500wで5分、200wで10分焼く。楊子を刺してなにも付かなければでき上がり。冷えたら裏返しにして皿に並べココアをまぶす。チョコレートの分量 を多くしても美味しい。
■2001.12.20
朝、都営日比谷駅で一日乗車券を購入。駅長室で販売していた。年末年始にかけて、大江戸線に乗って、空いている都心を探索する予定。午前と午後に会議があって、昼休みもなく、課題を仕上げる。毎年、今頃は何をしていたのだろうか。 明日から4日間の休暇なので、木曜日なのに開放感がある。ZEPを聴く。
■2001.12.19
毎朝、海を眺めながら通勤している。ベイタウンに暮らす特権だろうか。夕暮れの空の色はたとえようもないくらい美しい。通 勤経路を変えたら、気持ちも新しくなる。一日に20分くらいの時間の節約になるので、年間では大きな変化がでるのではないか。いま、美味しいパン屋さんに凝っている。料理は一応再現できるのだが、焼き立てのパンはやはり本職にはかなわない。白金高輪にあるメゾンカイザーには一度行ってみたいと考えている。今日も忙しかったが、たくさん歩いたので元気だ。
■2001.12.18
朝から課題を仕上げ、午後ITセミナのため丸の内まで出かける。なかなか教えられることが多かった。今はこの仲通 りがいちばんのお気に入り。人が少ないこと、車が少ないこと、そしてまわりが清潔であることなど。当たり前の通 りが、今日はミリナリオの飾付けで輝いていた。工事のクレーンが停まり、まだ人々は働いている。ミニク・カフェで自然発酵のパンを買い、幸せを実感する。夜、チーズケーキを焼いた。寒い夜にはZEPが似合う。
■2001.12.17
六時過ぎてもまだ日が昇らない。寒い朝だ。新しい仕事に取りかかるまでに雑務がたくさんあって、足踏みしている。やりたいことがあるのに時間が足りないというのは言い訳に過ぎないが、だんだんスケジュールが厳しくなってきた。集中と効率について研究したことがあるが、いちばん大切なのはたっぷりとした睡眠時間だ。歩きながら仏語のMDを聴き、気分転換する。電車の中で、思想家たちの全集を読む。毎日が同じことの繰り返しにならないようにわざと変化球を投げてみる。頂いた房洋堂の和菓子はたいへん美味。猫と過ごすひとときがいちばんほっとする。
■2001.12.16
晴れた日曜日、館山に出かける。千倉の海も館山の海も日射しを受けて青い。海辺の町は冬の気配が感じられない。いつもの鰻屋さんで良いお年をと挨拶し、来年もよろしくと言われた。ここに住んでいる人たちは、穏やかな気候の中で過ごすせいか、人柄が良く優しい。新鮮な鯵が手に入ったので、タタキにし食す。野菜もたっぷり求めたので、気分がよい。一日歩いて、少し眠った。夜は、新しい食器をおろして明日から始まる一週間の用意をする。
■2001.12.15
図書館に出かけ、【キケロー選集14 岩波書店】、【カント全集3 岩波書店】、【豊田三郎 回想と研究 松風書房】を借りて来る。意識を集中させて一冊の本を読んでいると日の暮れるのが早い。外は風が強くて、午後は雲に覆われてしまった。夜、iTunesで見つけた70年代ロックサイトでZEPやPink Floydを聴いて過ごしている。
■2001.12.14
予定していた仕事は半分くらい完成するが、別の急用が飛び込んで来た。待ちに待った週末だ。北風が強い。泉岳寺では赤穂浪士討ち入り300年ということで、今年は一段と賑わっていた。 たこ焼き屋の看板がひらひらとしているのが見えた。帰りに品川の成城石井で材料を調達し、夕食後、テラミスに挑戦する。冬の週末はなにをして過ごすのがいちばんだろうか。
■2001.12.13
雨が気持ちよい。今日は東京駅から丸の内一丁目側に出て、二重橋から日比谷まで歩いた。会社では急ぎの仕事が待っていて、一日それに追われる。三時頃にようやく完成する。久しぶりに席で昼食を取った。webを見ながら、静かに過ごす昼休みもよい。中野孝次のインド紀行を読んでいて、文明からはるかに隔たった世界を直視するのは怖いと思った。貧困や混沌はいちばん苦手だ。シシリアのパルレモで泊まったホテルのすぐ裏にスラムが広がっていた。夜になれば闇に包まれる世界である。帰り道、バスを諦めて白金高輪から大手町、東京経由で帰って来る。歩いた分だけ、早く帰れることを発見。
■2001.12.12
会社を少し早めに出て、銀座を歩いた。まだ明るい時間なので、買い物客で溢れている。鳩居堂には人がびっしりで小物を買い集めていた 。京都の本店だとゆっくりと選べるのにと思う。和光も混雑していた。ここは夫婦連れが多い。世の中は不況だというのに、銀座は不思議と活気がある。有楽町から日比谷に出て、ウエッジウッドに立ち寄る。このあたりは人の流れもなく、静かで外国を旅行しているような気分になる。買い物は優雅にしたいから、この通 りが気に入っている。意識しないうちに、丸の内が通勤コースになっていた。
■2001.12.11
今日も寒い。東京フォーラムの中庭にはプラタナスの葉が散らばっていた。室町時代の中世人の考え方を理解するために読んでいる本が面 白ぃ。これによれば歴代の天皇にも将軍にもかなりの暗君がいたらしい。民主政治で首相が選ばれる今は、いい時代というべきか。現に戦争が続いているのに、日本には危機感がない。クリスマスの飾りが地味になったくらいで、本質的に何も変わっていない。運動不足を解消するためと称して、歩き回っているのもかなり目出度いといえるだろう。夜、ZEPで締めくくる。
■2001.12.10
今年の冬いちばんの寒さだ。電車の中で、本を読むのにも飽きて新しい物語を考えて見た。子どもの頃、眠るのが嫌で読んでいた少年少女文学全集をこっそり広げて、夜を過ごしたことを思い出す。物語の始まりはわくわくして、どんな未来が開けていくのかという夢がある。大人になっても、そういう夢を真面 目に語れる人はすてきだ。何か好きなことに集中して、他のことはいっさい考えずに暮らすのが理想だ。現実は煩わしい約束がたくさんあって、時間も気持ちも制約されているような気がする。
■2001.12.9
朝、白山まで出かける。お昼過ぎに丸の内のミクニカフェに入ると順番待ちで20分かかった。席で料理が始まるまで、あちこちを観察する。流行っている店と、そうでないものはどこが違うのか。働く人の流れ、お客さまの会話など見ていると飽きない。明るい店内でゆったりとした時間を過ごす。多少、待っている人がいても気にならない。クリスマスの買い物をしたかったのに、気に入ったものが見つからない。諦めて帰って来た。夜、チョコレートケーキを焼いた。ELPを見ながら、里芋の茎の皮を剥き、茹でて煮てみる。
■2001.12.8
寒さは厳しいが、晴れ渡った一日、友来たりて午後を過ごす。イタリアンワインを開け、たがいの近況を語り、幸せに付いて考えた。今を感謝し、味わうことができたら満足。20年来の友だちもいて、こういう集まりも楽しい。用意した料理も楽しんでいただけ、おかげで部屋もピカピカになった。人が来るのがいちばん嬉しい。夕方、別 の会合に出かける。こちらでも久しぶりに仲間たちと話ができて楽しかった。
■2001.12.7
薄日の中、高倉まで出かけた。金曜日なので車が多い。いつものように新鮮な野菜を買って、お豆腐屋さんに寄る。午後、ZEPを聴きながら部屋の片づけをして、夕方、チョコレートケーキを焼いた。ホットケーキミックスは70g、ココアを50gくらい入れたら美味。夜、明日のために常備食を作り、ワーグナーを聴く。週末は行事がたくさんあるので、本が読めるだろうか。
■2001.12.6
毎朝通る日比谷の通りに電色飾りが用意されていた。今年もミレナリオをやるのだろうか。東京にはさまざまな催しがあって、その中から自分に合ったものを見つけだすことができる。国立劇場の新春歌舞伎を予約した。仕事を残して今週はおしまい。明日は休暇を取って家の片づけをする。
■2001.12.5
毎朝、なんとか起きて気持よく会社に通っている。金曜日に休暇を取る予定なのでほとんど週末気分だ。締切の過ぎた原稿が続々と返って来て、仕事が山積みになっている。一度にたくさんのことが起きるのが、会社の掟のようだ。静かな日と精力的な日が交差している。このバランスをうまく取らないと、躁鬱になってしまう。志賀直哉全集を読み終えた。草稿を読んで、この人に対する評価がずいぶんと変わったように思う。挫折と苦悩がないと作家にはなれないのかもしれない。
■2001.12.4
朝起きたら雨だった。ずっと空気が乾燥していたから気持がよい。日比谷周りで今日も歩いた。千葉駅まで歩くより、この道順の方が楽しい。会社に着くと、休みの人が多いせいか仕事が捗る。ようやく課題に取り組むことができて、ほっとした。品川のポンパドールに寄って、三斤パンをニ本持ち帰る。ゆっくりと新聞を読んで話し込んでいたら、すぐに時間がたってしまう。夜、チーズケーキを焼く。発酵バター1/3箱、クリームチーズ1箱、砂糖 大5を良く練り、卵2個をといて、3回くらいで混ぜ合わせる。レモン1/2個、ヨーグルト 大1も入れ、ホットケーキミックス70gをふるい、木べらで滑らかにする。コアントロー 大1を香り付けに入れる。オーブントースターで200Wにして30分、500Wで5分、焦げ目がついたら、200Wにして10分焼く。楊子を刺してつかなければおしまい。夜、ZEPを聴いて過ごす。
■2001.12.3
月曜日の朝は暖かかった。空気が澄んで夜、月がきれいだった。家で過ごす時間がほとんどないが、その分本が読める。志賀直哉の送った日々と大正時代を重ね合わせてみる。無為な人生と見えながら、生きる目的がしっかりしていて、小説家になるという信念がある。昨日作ったチョコレートケーキはどちらかというとブラウニーだった。明日、チーズケーキを作ってみよう。夜になったら猫ニ匹が寝室のロフトに上がっている。ここは家中のどこよりも暖かい。
■2001.12.2
館山まで出かけた。暖かい一日でまた、十月に戻ったかのようだ。さすがに道は空いている、観光客もいない。菜花が出ていたので買い求める。駅伝大会があったり、餅搗き大会があったりと、ここでは冬の日を楽しく暮らしている。三芳村でも模擬店が出ていた。久しぶりに海景色を見る。新鮮な野菜や魚を入手し、ここで過ごした日々を思う。帰って来たらもう暗くなっていた。amazonで頼んであった本が届いていた。読む本がまた増えてしまった。イサキを塩焼きにしていただく。頂いた分葱でぬ たを作った。最後に柚子の絞ったものを入れると風味が増す。夜、チョコレートケーキを焼いた。
■2001.12.1
朝、平和公園まで墓参に出かける。晴れていて気持が良いので、少し離れたところに車を停めて歩いた。木々に覆われた公園墓地は静かで冬の気配はしない。モズの鳴き声がこだまする。昼食後、分厚い西條八十の随筆を片手に、ゆっくりとページをめくる。昔の人は気軽に旅に出ていたのだ。東京なら伊豆半島、大島など。学生なら寺に泊めてもらうこともできたらしい。午後のニュースで東宮家の姫宮誕生を知る。久しぶりに明るい話題だ。こちらもあやかってちらし寿司を作る。日本の経済がこれでいくぶんか、好転してくれればと祈らずにいられない。ZEPのCODEを聴く。
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