表紙にもどる since1997.11.15
■2002.10.31
朝15分の散歩をして会社に着く。これが日課になりつつあるのだ。有楽町駅前はビックカメラができてずいぶんと変わった。ここは、朝七時過ぎからもう宣伝音声を流している。通
りの反対側にトラサルディやポールカがあるので、こちらのショーウインドを眺めながら歩く。広尾は小道を抜け、森のような通
りを登って、庭掃除する人に挨拶し、会社に入る。ここは小学校が近くにあるので、賑やかな話声を聞いていると元気が出る。一日探していた資料が、隣の席にあった。あと一日ですべて完了するのだろうか。通
勤のお供に語学講座を聞くことを思いつく。暑い夏が過ぎると、今頃決まって、外国語の勉強がしたくなる。海外に出れば使う機会もあるだろうと始めるのだが、上達しない。
■2002.10.30
急に寒くなった。それでも歩いていると汗が出て来る。もうすぐ十月もおしまいだ。ようやく仕事の形が見えて来た。あと二日あるので、なんとか完成するだろう。
来週から一週間秋休みを取っているので、今週は忙しい。忙しくても、休暇前というのは充実していて、人に優しくなれる。久しぶりに品川に出て、ポンパドールにより、京急で食材を買って帰る。地元のスーパーに行かない代わりに会社帰りにお買い物をするのは楽しい。デパートも夕方になると安くなる。夜、けんちん汁を作った。身体が暖まるような気がする。YES
の先行予約をする。リック・ウエイクマンがオリジナルメンバになって戻って来るらしい。30年以上たっても、70年代はまだまだ輝いている。
■2002.10.29
新しい仕事を始める前に溜まった資料を片付けた。午前中かかって、大部分はゴミになり、キャビネットもすっきりとまとまった。午後、課題に取りかかる。お願いしていた原稿が届いてほっとする。モロッコに遊びに行った知り合いから乾燥ミントをいただいたので、ミルクティにして、お湯に浸したミント液を注ぐ。ミルクティが香るようで美味しい。会社でこんな息抜きをしないと、疲れ果
ててしまうだろう。夕方、いつも電車に間に合わずに、快速君津行きに乗った。混んでいる電車は気持ちよく暖かく眠ってしまった。近くに風邪ひきの人が多い。寝る前に生姜を効かせた甘酒をいただく。さすが八海山だけあって、味がしまっている。
■2002.10.28
広尾の辺りは坂が多くて、道も入り組んでいる。昔歩いた記憶を頼りに近道をしてみたら、有栖川公園の角に出た。先週ずっとまとまらなかった課題が今朝はすんなりと完成する。まるで時間が知恵を自然発酵させてくれるようだ。午後、仕事を切り上げて、資料を探し始めた。たくさんの中から必要なものだけを取り出すがいちばん大変。年末まで仕事の依頼があって、中休みを取ってよかったと思う。夕方、イイノホールまで試写会に出かける。映画を見ていると、最悪の結末が浮んで来て、いつもどきどきする。最後に和解があってほっとした。
■2002.10.27
晴れた朝、図書館に出かけて【地域学のすすめ、考古学からの提言 森 浩一】、【森岡貞香作品研究 藤井 忠】、【福沢諭吉著作集 第9巻 丁丑公論 痩我慢の説】、【吉田秀和全集19 音楽の時間I】、【すぐわかる染め・織りの見わけ方 丸山伸彦】、【宮沢賢治と中国 王敏】、【地球の歩き方 ローマ '02〜'03】を借りて来る。図書館の蔵書整理が終わって、これからは読書の秋だ。午後、花束と花籠を持って、津田沼まで恩師のリサイタルに出かけた。若々しい歌声を聴いてほっとする。日本の歌というのは、誰の心にもある心象風景に重なっている。帰り道、千葉そごうに寄り、ポンパドールでパンを買い、食材も揃えて戻る。
■2002.10.26
小雨の中を高倉まで出かける。君津で新鮮な魚市場を発見してからは、少し遠出して海を見て戻って来る。大貫からもう一駅、佐貫町にある新舞子海岸は眺めが開けていて、波もおだやかで砂浜を歩くと楽しい。霧雨が降っていたが、海岸に出て、波の音を聞いているとほっとする。季節はずれの人気のない海岸が好き。汐子(ぶりのこども)を三枚におろしてもらって、刺身にした。午後、疲れていたので午睡するが、気がついたら夜になっていた。夜は、気仙沼産の秋刀魚をたっぷりの大根おろしとかぼすでいただく。日本人の味覚というのはこういうところから来ているのではないか。秋刀魚と白い大根、緑のかぼすの色も鮮やか、味も調和が取れている。この市場の浅蜊は小粒だが美味。夜、甘いさつま芋が手に入ったので、スイートポテトを作る。蒸かしたさつま芋500gを熱いうちにフォークでつぶし、牛乳20cc、三温糖75g、無塩バター75g、卵黄1つを混ぜる。香り付けにブランデーをティースプーン1杯垂らす。俵方にまとめて8個から12個くらいに分け、オーブントースターを余熱しておいて、200℃で20分焼く。天板にクッキングシートを敷くと後が楽。照りを出すために卵黄一個を刷毛で塗るとよい。
■2002.10.25
金曜日は、午前中に会合がひとつ、午後はセミナに出かける。十月の晴れた日は本当に気持ちがよい。セミナの帰りに仙台行きのチケットを貰って、上野に向かう。ウィンスロップ・コレクションを見て、その後、西洋美術館の常設展に寄って戻る。美術展というのは、何かしら発見がある。画集でしかしらない実物の意外な大きさや、色合いに驚くことが多い。ここは展示物も豊富だし、空いていてゆっくりできる、お薦めの場所だ。いろいろな作家がいたが、やはり、印象派の画家たちが好きだと再確認した。ロンドンで週末になると、テートギャラリーに通
ったことを思い出す。 あの淡い、それでいて明るさのある曖昧な画風が好き。自分によく似ていると思う。
■2002.10.24
雨の朝は、のんびりしていたら出発するのが遅くなった。会社に行くのは憂鬱ではない。雨の中の散歩を楽しむ余裕がある。雨の日の小学校は静かだ。午後、ユーザーフォーラムが一つ。主力メンバと深い話題を話し合う。今週締切の課題が明日終わるだろうか。夜、会合があって西麻布まで歩いた。いつもの散歩道を広尾図書館、愛育病院、麻布税務署と進み、ラオス大使館の角を曲がる。六本木から日比谷に出て、夜の東京を楽しむ。どこもかなり人が出ていた。若者はいない、サラリーマンたちの町だ。千葉に帰って、温度差があることを感じる。人が集まる町と、逃げて行く町の違いはなにか。人はなにに引き付けられるのだろうか。
■2002.10.23
真面目に歩いていると汗が出て来る。オーバーコートがロッカーに掛かっていたが、この持ち主はほとんど歩かない人なのだろう。今週締切の原稿が続々と届く。ほんの少しの工夫や思いやりで、ずいぶんと助けられている。日頃からネットワークを強化しているので、ありがたい。十一月の休暇をどうしようかと考えていて、溜まったマイレージを使って、国内線を予約した。ANAに成田-仙台の便があるのだ。知り合いの家に泊めていただいて、ゆっくりとおしゃべりしようと決めた。UA
の発券は、東京近郊の方はこちらまでお越しくださいと言われ、場所を確認したら、いつも通
る帝国劇場のビルだった。楽しいことをまず決めて、その間に仕事を手際よくすませるといい。仕事が生活の中心になってしまうと、人間味が薄れるようだ。
■2002.10.22
ELPのLadies & Gentlemen を聴いていると、いつまでも楽しくて眠れない。仕事が次々とやってきて、できることから手をつけていたら、すぐに夕方になってしまった。自分で立てた予定を忘れている。人が来て、打ち合わせをしたり、話しに行くと時間は飛ぶように経って行く。忙しいのがいいのか、広尾まで歩きながら考えていた。今日も新しい小道を発見。当分、この散歩を楽しもうと決めた。朝、いつも挨拶する人もできた。昨日は寒くて、毛布を一枚余分に掛けたのに、今日は暑い。十月の気候がいちばんいいのはずなのに、週末はいつも雨だ。それなら、晴れた日は外を歩こう。ウィンスロップ・コレクションの招待券をいただいたので、週末に出かけるつもり。
■2002.10.21
月曜日の朝から雨が降っている。広尾から坂道を登り、景色を楽しみながら歩く。雨が降っても歩くのが日課だ。新しい仕事をいくつか抱えているので、担当者にお願いしたり、確認したりと忙しい。連係プレイがうまくいって、
帰り際にひとつ完成した。残りも今週中にはなんとかなるだろう。ポジティブシンキングで、すべてが解決するそのときが来るのを待つ。期が熟さないと、すんなりとは仕上がらないものだ。夕方、祖師谷まで歯の治療に出かける。多摩急行に乗って、日比谷で降りればいつもの電車なのだが、風が強いので、地下鉄を乗り継いで帰って来た。夜半は寒い。明日から厚手のスカーフを持参しよう。
■2002.10.20
目覚めてからもう一度眠ったら、八時近くだった。この時間だと館山には間に合わないので、高倉から君津、大貫と回る。新鮮な野菜と魚を求め、ついでに猫の餌も買い、海が見たくて、郡絹線で大貫まで出る。なんどか道に迷い、大貫駅から海水浴場を目指す。防波堤に囲まれているせいか、波が静かだ。この音が聞こえる場所に住みたいと思う。貝殻をひとつ拾った。帰り道、富津でおどやを発見。雨が降りそうで降られなかった。帰ってから、トリロジーを聴きながら、部屋の掃除をする。ひじきの煮物、蓮根の煮物、大根とさつま揚げを炊いたもの、ごぼうサラダなど常備食を作った。刺身用の鯵を塩焼きする。海辺の町を訪れると、食卓が豊かになるような気がする。今、何気なく聴いているクラシック専門のブロードバンドラジオはNYCの放送だ。もう一度人生をやり直すにはふさわしい町なのかもしれない。夜になったら、ようやく雨が降り出して来た。
■2002.10.19
予報では雨の天気がなんとか保ってよかった。ベランダに置いてあった鉢が倒れていたのに気づいて、水をたっぷりやったら、また生き返った。cafeglobeで気に入っていた渡辺葉さんの【やっぱり、ニューヨーク暮らし】
が届いていた。新刊プレゼントに応募したのが当たったらしい。ニューヨークの本を読みながら、グラウンド・ゼロも続いて読んだ。自分でも気が付かないで、関連ある本を選んでいることが多い。寝そべって本を読みながら、午後を過ごす。源氏物語の研究書は奥が深く何度読んでも飽きない。夕方、そごうまで食材を買いに出かける。用心のために傘を持っていったが、曇りのまま。本格的な雨が降り出したのは、六時過ぎだった。新鮮なイカが手に入ったので、この間試食したばかりのチゲ鍋を再現してみる。豆板醤のさじ加減が難しいが、味付けはコンソメブイヨンがよい。大根、小松菜、ニラを入れて、イカの足を細かく刻んで入れる。寒い夜には身体が暖まってよさそうだ。
■2002.10.18
朝一番で課題を仕上げ、午後、お台場まで出かけた。幕張はJRの駅があるが、ゆりかもめは苦手だ。遅いし、本数が少ないし、混雑している。竹芝駅は海に向かう船着き場のイメージがあって、近距離ではなく、世界に開けた港だったらいいのにと思う。かつて、江戸は水の都だった。江戸城の本丸まで、船で行き来することもできたはず。高速道路の下にある日本橋を思い出した。ここの展示会場は快適さから程遠い。金曜日の夜は、溜めてあった新聞を隅から隅まで読んで過ごす。
■2002.10.17
午前中、西新宿まで出かける。古い知り合いと仕事の話しをして、たくさんのヒントを頂いて会社に戻る。こういうネットワークは貴重だ。締切の仕事を仕上げ、社内ミーティングに出席。さっそく明日から打合わせが必要な項目を書き留めた。六時半に終わり、広尾から京葉線で戻る。この方が確実に座れることに気づく。通
勤のお供に読んでいる本も順調に消化している。なかなか欲しいと思える本には出会えないが、その分、感動が大きいのかもしれない。源氏物語の研究書はいままで読んだ中でいちばん秀逸。頂き物のメロンが食べごろになっているので、生ハムを載せて食す。イタリアのメロンはもっと黄色くて不格好だったが、とても甘かった。イタリアに遊びに行きたいと思う。
■2002.10.16
忙しい一日だった。朝一番で、海洋教室に申込む。昨日からの課題を仕上げ、頼んであったTDSのチケットを受け取り、新しい企画を作る。何か始めると、それに関連してあちこちから声が掛かって、一度に緊張が高まる。これが続くと、逃げ出したくなるので、その一歩手前で気分を変えるようにしている。夜、旅行社主催のイタリア講座に出かけて、ワインの試飲や、チーズの試食をする。ワインの等級の話はためになった。どちらかというと、初心者向けの旅行講座なので、このくらいなら自分でもできるかもしれない。初めての方と料理を分け合いながら、おしゃべりしただけでも、結構疲れた。クリエイターの人たちとは初対面
でも、まったく違和感なく話ができるのに、不思議だ。自分のどこかに会社勤めというよりは、クリエイティブな自由人という意識があるからだろうか。
■2002.10.15
朝、一本遅い電車で出かけたら、どこも混雑している。川を渡るとき、東京の東の方が真っ暗だった。横浜方面
では豪雨だったらしい。午前中はレポートをまとめ、午後、新しい仕事に取りかかる。気心の知れた担当者だと話が早いが、一から説明してやってもらうのは疲れる。アンケートの原案を作りながら、一年の経つのは早いものだと思う。帰り道、品川に出て、ポンパドールで男爵パンと京急で食材を調達する。千葉に着いたら、激しい雨で驚くが、地元駅では止んでいた。二キロ範囲で天気が変わるというのが、昼の話題だったが、なるほどと納得する。
■2002.10.14
今日も気持ちのよい朝だ。ELPをWorksを聴きながら、髪飾りを作る。たくさん歩くようになったら、冷たい朝でも熱くなるので、髪を留めておくクリップがいる。タフタの青いリボンを折って、真珠色のボタンで留めて、クリップに縫い付ける。晴れた日が続いて、家の中が片付いて行くのをみるとほっとする。洋服を取り出しやすいように色別
に並べた。色鉛筆のケースを開けたような配色のはずなのに、黒が多い。人は気候に影響されて暮らしているのだ。明確な四季を持つ、日本人でよかった。仕事がなくても、お金がなくても、秋の夕暮れは変わらないし、冬の訪れにはっとさせられるのも同じだ。季節の描写
を初めて行なったのが源氏物語だった。昔ほどの明確な季節の区分けがなくなったとはいえ、風や空や雲の流れに敏感でありたいと思う。夜、時間がたっぷりあるので、チーズケーキを焼く。気が付いたら、一歩も外に出ないで暮らしていた。クラシックをブロードバンドで楽しむ。
■2002.10.13
朝、高倉、君津に野菜を買いに出かける。途中で鮮魚も調達し、戻って来た。暖かな日なので、猫二匹を洗う。洗っている間中、鳴いていたが、気持ちよさそうにしていた。よく乾くように夕陽の当たる部屋に入れておいたら、30度もあった。夕方、思い出して図書館に行き、【假名草子集成 第31巻 朝倉 治彦編】、【パリの歴史 新版 イヴァン・コンボー著】、【グラウンド・ゼロ 板越 ジョージ】、【考古学キーワード 安蒜 政雄編】、【英米児童文学の宇宙 本多 英明編著】を借りて来る。秋の蔵書整理が始まり、二週間も閉館なのは寂しい。明るいうちにお風呂に入り、ゆっくりとする。毎日、忙しく過ごしていたから、少し疲れた。何もしない時間を持たなければと思う。
■2002.10.12
早起きして、渋谷の美容室に出かける。白山から渋谷に変えたら、滞在時間も短縮されて嬉しい。時間がたっぷりあるので、東急東横店を覗いて、サンジェルマンのパンとベトナム風春巻きを買った。井之頭線に乗って、明大前、調布のりかえで飛田給に向かう。ここでJリーグの試合があるのだ。京王線は頑張っていて、試合のある日は、特急を臨時停車している。駅から会場までは係員が誘導し、交通
整理も兼ねている。市原とはずいぶんと違うと思った。肝心の試合だが、安貞桓は一生懸命走っているのだが、パスが繋がらない。一人だけ有名選手が入ってもだめなのだ。ベッカムとオーエンのようにパスを送り合う相手がいないと得点にはならない。清水はシュートはするが、得点に結びつかず、その一方でキーパー付近に空白状態が起き、その度にベルディに得点を入れられてしまった。帰り道、そごうに寄って、夕食の食材を調達。ターミナル駅に直結したデパート地下は便利だ。
■2002.10.11
気持ちのよい晴天が続いている。午前中に打ち合わせがひとつ。ようやく担当の人と話ができた。仕事の仲間はあ・うんの呼吸で必要なときに、適切にサポートしてくれる。これもぴたりと決まると心地よい。午後、新製品の資料をチェックをする。まだ草案のときがいちばん楽しい。約束などに縛られずにあちこち寄り道して、なんとなくまとめあげる。明日から三連休なので、何をして過ごそうか。千葉市民の日が10/18で、この付近にいろいろと催しがある。
■2002.10.10
朝の散歩を楽しみながら、会社に向かう。課題をたくさん貰ったが、全部締切までに完成するだろうか。会議室がいつも使用中でランチ・ミーティングができないのが寂しい。情報というのはただ持っていてもだめ、それを流すことで新しい動きが生まれる。帰り道、東京フォーラム中庭で催しをしていた。カレーや、黒米、サラダなどのの試食をして、得をした気分になる。
東京って面白い、気を付けてみれば毎日がイベントだ。京葉線で帰ると川をいくつも越えて行くが、海を感じる。たくさんの家並みがあって、大勢の人が暮らしているのを眺めて過ごす。品川から帰ると町並みを感じることがないが、あそこはビルしかなくて、盛り場がないからだろうか。
■2002.10.9
広尾から通うようにしたら、近道をたくさん憶えた。ドイツ大使館の脇を通
り抜け、フィンランド大使館、イラン大使館を通って来る。暗いとき白金高輪まで歩くのは嫌だと思っていたので、選択肢は多いほどうれしい。東京フォーラムでセミナを受けて、ミクニでフランスパンを買って戻ってくる。ここはどんな時間にいっても混雑している。帰ってから図書館に出かけ、【実践ジャーナリズム読本
読売新聞社調査研究本部編】、【源氏物語研究集成 第十巻】を借りてくる。とっておきの中国銘茶を入れて、塩ピーナッツをいただく。時間的に少しだけ余裕があると、ほっとする。この時期になると、知り合いと会いたいと思うようになるから不思議だ。秋は仲間のネットワークを強化して、実りの多い時間を過ごそう。
■2002.10.8
一本電車を遅らせたら、日比谷線はがら空きだが、広尾から通勤の波と小学生の登校組に出会って賑やかだった。いつも通
る道に小学校があるのを初めて知る。午前中にレポートをまとめ、午後は会議がひとつ、打ち合わせで外出。
初めての方とのミーティングなのに、同じ仕事仲間のせいか、話が途切れない。時間をかなりオーバーしてお開きとなる。雨には濡れなかった。帰り道、赤坂からいつものように霞ヶ関経由で千葉に向かう。よい機会なので、千葉で下車して、そごうで食料調達。デパートは高いと敬遠していたら、手頃な価格でしかも品質が高い。京急やそごうを利用して買い物をすると、それなりに快適だ。気分転換に料理して、ストレスを解消する。リンゴの芯をくり抜き、バターと砂糖、ブランデーを入れて電子レンジで15分。焼きリンゴは作っている間の香りがいい。
■2002.10.7
明け方から激しい雨の音で目を醒ます。有楽町では止んでいた雨が広尾では、断続的に降り続く。金曜日におさらいした道を通
って会社に行く。同じコースを歩くのは苦手だ。それにリスク回避にもなる。午前中にレポートを作り、午後は打ち合わせがひとつ。11月の休暇申請をした。何をして過ごすかはまだ決めていない。ANAが実施する1日乗り放題の航空券も魅力的だ。楽しいことを考えて過ごさないと、人生はひとつしかないのだから、つまらない。クリエイターの人たちと会うのはよい意味で刺激になる。独創性や創造力を求めて精進している人たちがいると、自分の置かれた立場が客観的に評価できる。頼んであった夜会のチケットが取れた。今から楽しみ。
■2002.10.6
霧の深い朝だ。朝食を済ませると、館山に向かう。鴨川、千倉経由で野菜を調達する。ここは通
い慣れた町なので、旅行気分というよりは、生活をしている気がする。新鮮な魚が手に入る店を教わったので立ち寄ると、昔とずいぶん印象が変わって庶民的になっていた。鯵は刺身にして、焼魚は猫用にする。昨日作った杏仁豆腐は、濃厚でババロア風。牛乳600ml、砂糖45g、ゼラチンパウダー10g、杏仁パウダー大さじ5杯、牛乳、砂糖、杏仁パウダーを火にかけ、沸騰寸前に止めて、湿らせたゼラチンと混ぜ合わせる。それを型に入れて冷やすだけ。あちこちでかけたのに、疲れはない。楽しいことをしている分には元気なのだ。
■2002.10.5
横浜中華街で知り合いが集まる。その中の一人は今回が初対面
。昼食を取りながら、近況を話したり、自分の仕事のことを話して過ごす。昔からの知り合いのような気分だ。海外生活を体験しているので、気持ちが合うのかもしれない。石川町から歩いて行くと、天仁茗茶を見つけたのでさっそく試飲して見る。いつも中華街には車で出かけていたので、ここにあるのを知らなかった。朝のうちは、日本人もまばらで異国風で新鮮だ。昔、よく通
った店を見つけて、シュウマイ、中華まんじゅう、胡麻まんじゅうなどを求める。杏仁パウダーと蔵出し紹興酒を買った。こちらは料理用に使う予定。休みの日に東京都心にはよく出かけるが、横浜は忘れていた。たまにはこんな休日も悪くない。
■2002.10.4
昨日、偶然発見した東京フォーラム口、日比谷線乗り換えで広尾まで行く。麻布ナショナルストアの前の緩やかな坂を登り、信号の辺りを今度は下って行く。途中で行き止まりの道に出たが、庭掃除している係りの人に聞いて、四の橋までの近道を教わった。所要時間、15分。いつもと変わらぬ
時間で到着する。この道は、季節がよくなったので、散歩コースに楽しい。金曜日は午後に打ち合わせが一つ。液晶モニタにVRAMを増設したら、ようやくカラー表示が32000色になった。少し前に17インチのCRTを使っていたのが信じられないくらい、贅沢な画面
だ。細々した仕事を片付け、メイルをどんどん消して行く。新しい課題に取り組むが、まだ方向性が見えて来ない。帰り道、バスが来ないので白金高輪経由で帰る。
■2002.10.2
人間ドックに広尾まで出かけた。予定の電車が車両故障で運転を見合わせているので、別
のに乗ったら、こちらも途中でしばしば止まって15分も遅れて到着する。京葉線の東京駅から、日比谷線の日比谷まではごくわずかだと気づいた。長いこと通
勤していて、盲点になっていた。明日から広尾経由で出かけてみよう。検診の帰り道、麻布ナショナルスーパーに寄って、ベーグルとモレッツアチーズを調達。ここのチーズは安くて美味しい。さっそくチーズグラタンを作ってみる。夕方、図書館に出かけた。【パリ・イエスタディ ジャネット・フラナー】、【倒錯とユートピア ジョエル・ホワイトブック】を借りてくる。借りて来た本にはいつも相関性があって、一方が他方の引用をしたり、著者が絶賛したりしている。無作為に選んでいるのに、深層心理が選択しているのか、不思議だ。夜、LPのZEPが聴きたくなって、フィジカル・グラフティを中音響で楽しむ。
ZEPの突き放したような中期以降の作品が好き。甘ったるいラブソングはいらない。
■2002.10.2
目が覚めたら、台風はもはや過ぎ去っていた。きれいな青空が眩しい。運転を見合わせている列車を待ちながら、CEATECに出かけた。嵐の後で、朝一番は空いている。電子部品の各社ブースをじっくりと歩き、テクノロジーのまっとうな進歩に心打たれる。世間は不況だとか、デフレとか騒いでいるが、どんなときでも日本人の大部分は勤勉で、努力家だ。目標とするものを開発するため、家族や友人、楽しみなどを捨てても仕事に没頭できる人がまだ残っている。この規模の展示会で中身が充実しているのは珍しい。それに今回の目玉
は受け付けしたバッジにバーコードがついていること。もう、アンケートに社名を書き込んだり、あちこち記入することなく、バーコードを読み取るとおしまい。便利になったと思う。有楽町で食事をして、いつものコースを辿る。午後は打ち合わせがひとつ。新しい仕事を始めるにあたり、こちらも緊張するのでわくわくする。退屈は人を殺す。忙しいことを喜んでいるうちはいいが、流されないように気をつけよう。
■2002.10.1
戦後最大級の台風が上陸している。午後、会社で帰宅するようにと指示が出た。いつもより一本早い電車で帰る。品川から千葉まで風はあるがまだ雨は激しくなかった。八時過ぎから、風と雨が吹き荒れて、家が揺れる。急激に気圧が変化して行くのがよく分かった。ZEPを暢気に聴いているが、揺れ方がすごい。音楽に揺さぶられているのか、気分が悪くなったのか、よく分からない。家族の者が出かけていなくてよかった。猫はよく眠っている。
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