真由美のデジタル日記

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■2003.6.30
朝から晴れて風がある。今日も休みなので一日のんびりと暮らす。午睡もした。夏みかんゼリーを作ったが、なぜか固まらない。夕方、そごうに食材を買いに出かけ、海鮮スパゲティを作る。週末に旅行をしていたので、今日が週末のような気がする。ZEPを聴き、うつほ物語を斜読みし、好きなことだけして過ごす。旅の後に完全なオフというのもいい。京都に較べて千葉は海風が吹く。今日で六月もお終い。夏は順調にはじまるのだろうか。

■2003.6.29
京都に来て展覧会を見ていないのは寂しいと思っていたら、今日が最終日で国立近代美術館で韓国国立中央博物館所蔵日本近代美術展が開かれていた。朝一番から待っている人たちと並んで入る。日本画で名前だけは知っている人の作品が並んでいた。時間があるので常設展も眺めたが、関西で選んだ作品はどうもピンと来ない。帰り道、錦小路で買い物をする。京都最後のお昼はなか川と決めている。ここのミニ懐石は本当に美味しい。食後、八条口のアバンティに向かう。帰りは伊丹からなので、ここから空港バスに乗る。定刻に羽田に着き、京急で品川まで出て総武線快速で帰ってきた。久しぶりに家族揃って夕食を取る。猫二匹が待ちわびていた。

■2003.6.28
旅先なのにいつものように朝早く目が覚める。バスマップを見て、大覚寺に行くことに決定。ここは嵐山の中にある。早朝のせいか人がまばらで嬉しい。嵯峨御所といわれた御所風の建物と無造作に解放されている狩野派の襖絵を眺めて、写経をする。京都で昔、写経をしたことがあるが、そのときよりは大人のせいか辛抱強くなっている。11時から法話を聴き、有難いお寺さんと直にお話する。ここは真言宗の寺で弘法大師もよく訪れたという。帰り道、松尾大社により、茅のくぐりをして無病息災を祈る。疲れたのでホテルに戻り午睡を取る。雨が降ったり止んだりしている。御幸通りにあるYOU.味で夕食と決めていたので、四時頃、寺町通りで買い物をし、骨董品屋さんをのぞいて歩く。板長と、女将に迎えられて美味しい物をたくさんいただき、元気になって戻ってきた。

■2003.6.27
5:35千葉発の電車に乗って、新橋、浜松町モノレールと乗り継いで7:35発関空行きのANAに乗る。大阪では知人が出迎えてくれて、梅田まで高速道路で楽々と到着。10時頃、モーニングサービスのコーヒーを飲みながら、自分が大阪にいるのがとても不思議な気がする。それから知人の事務所に出かけ、話をして12時過ぎたので慌てて失礼する。梅田から阪急で烏丸まで約1時間だ。ホテルにチェックインして、とりあえず四条高倉まで出かけて、腹ごしらえをする。京都に行くのにガイドブック一つ持たないので、バスのマップを広げ、小雨が降る中、北白川から一乗寺までバスに乗り、詩仙堂を目指す。何年も前に訪れたときは秋の紅葉の季節で、親戚の法事のように大勢が畳に坐って庭を眺めていた。今回は、紫陽花のきれいな庭を歩く。こんなに庭が広かったのか、記憶にない。ついでに曼殊院まで歩いたが、受付時間を過ぎていたので引き返す。一乗寺清水町のこの辺りは水田もあって、鄙びた風情がある。夕食の予約を変更して、一度ホテルに戻る。十年ぶりかで、以前通った店に行ったが大将が第が変わっていて、日本料理の方は昔の味ではない。店はきれいなったが、昔のような料理で勝負する気迫が失せていた。

■2003.6.26
午前中に打ち合わせがひとつ、ランチミーティング、そして原稿の提出と充実した一日だった。知人が来て、近況や将来展望について話をする。仕事も楽しいが、それ以外の楽しみも持っていないと人間味にかけるような気がする。最近の都心回帰でオフの時間も埋まってしまう。たまには外にでなければと、明日から四連休を取り、京都に遊びに行く。三月にあちこち歩いたので、今回は貯金の利息のような旅だ。ひとり旅なのに向こうで知り合いが出迎えてくれる。

■2003.6.25
朝から雨、午後は晴天。天気の変わり目が季節のうねりなのだろうか。来週までの課題を確認したところ、かなりの量になることが判明。関係者を集めて個別に打合わせをする。当分の間、仕事には困らないだろう。仕事が面白いほど来るのも結構なことだ。通勤の電車が余りに寒いので、夏用のストールを巻いている。麻とカシミアの混紡で適度に暖かくさらりとしていて気持ちがよい。帰り道、バスで品川まで出て、そごうで食材を買って戻って来る。ここにはポンパドールもあるので便利だ。指揮台の神々を通勤のお供に読んでいるが、オリジナル版にある付属CDはどうなったのだろうか。アバドも、ブーレーズも素敵だと思うが、カラヤン以後、帝王と呼ばれる人は出ていない気がする。

■2003.6.24
金曜日から休暇を取っているので、今週できることをチェックする。セミナに出た会社から売り込みの電話やメイルが頻繁に入るようになった。日頃、電話がない環境なので、呼び出し音が鳴るとどきどきする。京都は暑いのだろうか。週中なのにどこもここも混雑していた。小雨の中を広尾まで歩いて、京葉線に乗って海を眺めて帰る。

■2003.6.23
曇り後雨。今年の梅雨は、朝のうちは曇り空で夕方から夜に降り出す。月曜日は朝から仕事が待っていて、午後半ばで切り上げて帰ってきた。新橋までバスに乗って、いまにも降り出しそうな空を見上げて、電車に乗る。明るいうちにお風呂に入り、頭の中を空っぽにしたくて、とりかえばや物語を手にベッドで読み耽る。古典のよさは、遠い世界へ旅をしているような気分になることだ。

■2003.6.22
今日もよい天気だった。朝一番で図書館に出かけ、【新・映画でまなぶ世界史1　家長　知史】、【チャールズ・E・ガルスト　L.D. ガルスト】、【サミュエル・ピープスの日記　第九巻　1668年　岡照雄】、【木村荘八日記　明治篇】、【江戸の銅板画　菅野　陽】、【古層日本語の融合構造　木村紀子】を借りて来る。読む本はたくさんあるが、それだけの時間をひねり出すことができるだろうか。午前中、高倉、君津に出かけ、午後美容講座に参加する。ストレスから肌を守るというコンセプトが今風だ。若い人たちに混じって、ゆったりと顔をいじる。夜、雨が降り出してきて涼しくなった。

■2003.6.21
天気がよいので、早起きして家の中の片づけをする。まるで夏のような暑さだが、家の中はひんやりとしている。動き回って、たくさん汗をかいたので夕方、明るいうちにお風呂に入った。夜、叔母が遊びに来て、鯛飯を炊く。来週は京都にいるのだから、観光プランを立てないといけないだろう。気温や天気に合わせて、のんびりと行きたいところに出かけるつもりだ。

■2003.6.20
朝から締切の仕事を三本抱えて、仕事に専念する。担当者が不在だったり、確認が遅れたりといつもながら直前に事件が起きる。夜の八時にはなんとか仕上がって、暗い道を帰ってきた。問題があるとわかっている以上、なんらかの解決が必要だ。思いやりとか、気配りではなく、仕事のやり方を真剣に話し合おう。疲れたが、心地よい達成感がある。過程はどうであれ、成果を出すことが仕事だから、無から新しいことを始める歓びはかけがえのない物だ。

■2003.6.19
今日は休暇。天気予報が外れて、夏のような一日だった。朝、図書館に行き、【もっと知りたい　京都　水の都　世界水フォーラム市民ネットワーク編】、【新編日本古典文学全集39 住吉物語　とりかえばや物語】、【新編日本古典文学全集16 うつほ物語3】を借りて来る。梅雨だというのにこんなに晴れが続いては水不足にならないのだろうか。午後、ゼリーを二種作って、子どもの学校に出かける。やりたいことの半分もできなかったが、猫と遊んでゆったりと過ごせた。六月の休みは貴重だ。毎年、取りたいと思う。京都に行くのは来週なので、夕食を予約した。

■2003.6.18
今週末完了予定の課題に取り組む。ようやく全体の形が見えてきた。一度に抱えることのできる仕事は三本が限度だと思った。好きなことは忙しくても楽しいからストレスにならない。知合いから偶然同じような主旨のメイルを貰う。人との交流のエネルギーは同じ方向に向いているのだろうか。夕方、人形町まで出かける。うちの設計をお願いした事務所の25周年祝があった。イベント会場を見学して、地震のビデオなど鑑賞して、その後、みんなで夕食をいただく。家を建ててから4年も過ぎてしまった。月日の経つのは本当に早いものだと思う。楽しい時間を過ごして、興奮してなかなか眠れない。

■2003.6.17
午前中にレポートをまとめ、午後品川インターシティまでセミナに出かけた。会場で半ば予想していたように昔の同僚と出会う。たがいに名刺を交換して別れた。セミナはリハーサルも入念に実施され、時間配分もうまく、アドリブも楽しめた。真剣に聞いていたのでぐったりと疲れたのでそのまま千葉に向かう。帰りにそごうで食材を買って戻ってきた。館山のレタスは瑞々しくて味わいがある。浅蜊が手に入ったのでボンゴレの代わりにキャベツを入れた炒めものを作る。梅雨というのに雨が疎らに降っている。一日のうちに晴れ間と雨が交互に訪れ、身体がだるいような気がする。能と狂言についての本を読んでしばし和む。ZEPのDVDを見る時間もない。

■2003.6.16
月曜日だが静かな一日だった。依頼した原稿が順次戻ってきて、それを見ながら全体の計画を立てる。自由裁量の部分が大きいが、締切が近づかないと劇的にやる気が起きない。お昼にランチミーティングをして、夕方、祖師谷大蔵まで出かける。歯の治療に毎月一度通っているが、考えれば贅沢な話だ。帰り道、表参道から銀座線で新日本橋経由で戻ってきた。

■2003.6.15
七時少し前に目が覚めた。昨日の雨は上がっていて爽やかだ。館山まで出かける。君津まで高速道路が延びたので、一時間四十分くらいで着く。見事な艶の茄子、カボチャ、トマト、ジャガイモ、インゲン。夏の野菜は個性を主張している。見たこともないような新しい花や植物があって、見ていると鉢植えをぜんぶ欲しくなる。百合の花は蕾を買ったのに夜半にはもう花が開いていた。海辺の町は父の日の買い物でどこも賑わっている。猫の砂も調達してきた。食材が揃っていると料理が楽しくなる。いただいたスイートバジルとルコラをトマトに載せて食すと、イタリアの味だ。

■2003.6.14
いつもより早起きして、お天気の変わらないうちに家事を済ませる。梅雨時は空模様をしっかり予測して仕事しなくてはいけない。図書館に出かけ、【能・狂言の生成と展開に関する研究　林　和利】、【地図で見るイギリスの歴史　ジェレミー・ブラック】、【指揮台の神々　ルーペルト・シェトレ】を借りて来る。意図している訳でないのに今の生活と被るものを読んでいる。夕方、霞ヶ関でオペラを観劇。オーケストラの代わりにシンセサイザーニ台で演奏するのだが、歌手は本物ですばらしかった。フィガロは小間使いのスザンナが愛嬌があって、美人でないとすべてが嘘っぽく見えてつまらない。今回は最高の配役だったと思う。イタリア語をたっぷり楽しんだ後はイタリア料理で完結する。雨を避けて地下鉄で東京まで出る。夜になるとまた雨が降り出してきた。

■2003.6.13
気持ちよいほど仕事が進む。週末で人が少ないせいだろうか、静かな一日だった。京葉線で海の見える側に坐って、本を広げるがすぐに眠ってしまった。考えることがたくさんあってわくわくして眠れない。新しいことが好きなので、何か知らないことが待っている明日というのが理想だ。毎日たくさんの本を読み、夜はZEPのDVDを見る。毎年6月は祝日がなくて寂しいと思っていたが、強制的に取らされている休暇のおかげで忙しくもあり、楽しくもありだ。

■2003.6.12
昨日、一日かけて調べた手順がようやく確認がとれた。かなり複雑な内容なので関係者にメイルを出す。すると、経理の担当者からこんなマニュアルがありますと手順書が届いた。さっそく関係者に配布する。情報というものは共有して始めて価値が出るというものだ。人にお願いする仕事、自分の配分でできる仕事と切り分けて、依頼をする。原稿を渡してそれが戻って来るまでの合間に自分の仕事をする。ちょうど料理でいくつもの鍋を火にかけ、何種類ものおかずを作るときに似ている。絶妙なタイミングをうまく乗り切ったときは嬉しいし、計算が少しづれると悲惨な目にあう。その中間でなんとかバランスを取って生きている。夕方、雨の中を銀座まで出かけて、築地から東銀座、数寄屋橋まで歩いた。高級店が並ぶ通りを一歩外れると、庶民的な町並みが広がる。昔に較べて価格の安い店が増えてきたのも今の傾向だろうか。

■2003.6.11
朝から仕事に専念する。締切のある仕事をいくつも抱えているので、業者さんにお願いするために現状を整理してみる。創意工夫がなければ自分も楽しめないし、終わったときの達成感もない。どの程度に脹らませていくのかを調整しながら、並列作業が続く。あと二日で終わるだろうか。帰り道、千葉のそごうで食材を調達。品川の京急がお気に入りだったのに、バス路線の変更でずいぶんと不便な場所になってしまった。世の中はすべて少しづつ、分かるようにあるいは知らないうちに変わっていくのだから、現状で最上のことを考えるしかない。広尾まで歩いて、東京駅で始発電車に乗りたっぷり睡眠を取る。天気が良ければ海景色もすてきだ。夜はひたすらZEPのDVDを聴いて過ごす。

■2003.6.10
今日は何をしていたのだろうか。休みの間に溜まったメイルをチェックして、新しい仕事�打ち合わせ、レポート作成となんとなく一日が過ぎていく。明日からは梅雨入りで、空気も心持ちひんやりとしている。広尾からの帰り道、灰色の海を眺めながら本を読む。帰ってきたらZEPのDVDが届いて見た。Macに入れて再生してみる。いきなり70年代に突入したような画質と人々の服装だ。夜になると雨が降り出してきた。梅雨に入らないと夏が始まらないからねと会社で話をしていたことを思い出す。

■2003.6.9
お天気に恵まれ涼しく過ごしやすい。借りてきた本をたくさん読んだ。家にいるとお茶の時間がやたらと多い。カフェオレ、緑茶、紅茶、ベトナム茶、烏龍茶と世界を旅しているようだ。どこにも出かけずに猫を触って暮らす。ふだん見られないページや検索サイトを心ゆくまで堪能した。 ZEPを何度も聴きながら、京都の情報を集める。月曜日にのんびりするのは気持ちがよい。日が延びてきたので、いつまでも明るくて本が読める。今週中には間違いなく梅雨入りするそうだが、雨もまた楽しい。つかの間の休暇のように、合間に晴れた一時があれば、なんとか乗り切れそうな気がする。

■2003.6.8
渋谷の美容院に出かけ、帰り道、約束してあった知人宅を訪ねると、今朝から具合が悪くてで寝込んでいた。とりあえず家族の人に荷物を託し、バスで新橋まで出る。銀座通りは歩行者天国を実施していた。8丁目の博品館で食事をし、4丁目まで歩いて、きむらやで珍しいパンを買って帰る。こんな日は海が見たくて京葉線に乗った。休日は各駅がすべて海浜幕張止まりで、快速との接続がある。車窓からぼんやりと霞んでいる水面を見ていると心が落ち着いて来た。夕食はパゲットを温め、イカとポテトの素揚げ、アスパラガスとサル海老の空揚げを作る。明日は休暇を取っているので、のんびりと夜を過ごす。

■2003.6.7
東京まで出かける元気はないので、君津、高倉に野菜を調達に出かけた。高倉では、トウモロコシとカボチャが出ていた。ここのアスパラガスは柔らかくて美味しい。帰ってきて、茄子のスパゲッティを作る。先週から三度の食事に野菜をたっぷり取るようにしているので体調も良い。午後は午睡もせずに家の中の掃除をする。夕方、思い出して図書館に出かけた。【世界食文化図鑑スージー・ワード(著)】、【日本経済史3　両大戦間期　東京大学出版会】、【日本の高等教育システム　天野郁夫】、【多重人格者の心の内側の世界　パリーM. コーエン】、【舞踏への勧誘　生田澄江】、【関西モダンデザイン前史】、【ドイツの歴史小説　山口　裕】を借りて来る。新刊コーナーに長いこと店晒しにされている本を見ると気の毒で借りてしまう。こんなに読む時間があるのだろうか。

■2003.6.6
午前中は充実していた。今週の課題を完成させる。午後、永田町までセミナに出かけた。天気がよいので、麻布十番まで歩く。セミナはなかなか面白かったが、講演者が低い声だと眠ってしまう人が多い。こういうときは、前の方の席を取ると適度に緊張してよい。帰り道、四ッ谷に出て東京から快速電車に乗る。運良く座れたので、本を読みながら少し眠った。千葉に着くと接続電車が微妙なので、久しぶりに町探検をする。駅からショッピングセンターを抜け、新しく建ったホテルの前を通り、寂れた町を歩く。なんとか仕事を終えて、明日からは三連休だ。

■2003.6.5
締切のある仕事をいくつか抱えている。午前中に打ち合わせがひとつ。午後は社内を歩き回って原稿の進行を確認する。夕方、バスで新橋まで出かけた。銀座八丁目から一丁目まで歩く。テアトル銀座で海の上のピアニスト NOVECENTO Un monologoを観劇。市村正親(ダニー・ブードマン・T・D・レモン・ノヴェチェント)さんはどんな役でも成りきる役者だ。初日だったので、まだ台詞や間の開き方に不自然さはあるが、全体としてはよかったと思う。友だちと帰りの電車の中でもずっとおしゃべりして過ごす。気分は週末だ。

■2003.6.4
午前中は静かに仕事に専念できた。午後、雨が降り出して驚く。今日の課題を終え、小雨の中を広尾まで歩く。湿った草の匂いが心地よい。歩くのが楽しいことだと思うようになってきた。雨なので乗換えに便利な霞ヶ関に向かう。東京駅地下から総武線快速で帰り、そごうで買い物をして戻る。海辺で過ごした日々のように毛ガニを茹で、ホタテを焼く。音響からフィガロの招待券が届いていた。六月は歌舞伎、芝居、オペラと充実している。旅行にも出かけるのだ。楽しみがあるから仕事にも集中できる。

■2003.6.3
早起きして、いつもより早い電車に乗ってみる。接続する地下鉄もまだ空いていた。久しぶりにフランス語会話を聞きながら通勤する。早く着き過ぎるので、どこかで寄り道しようと思った。六月なのに朝はひんやりと気持ちがよい。e-learningのセミナを受け、理解度のテストも実施。80%以上の回答率でないと修了できないので、真剣にメモを取り試験に臨む。午後、担当者の一覧表を作り始めた。だれにでも好かれることが無理なのは分かっているから、効率のよい方法を取ることにする。仕事だと仲良しができてしまうのは仕方がないが、なるべく公平さを保つように努力している。京葉線で帰ると通勤電車の気がしない。愚痴をいうサラリーマンが皆無なのだ。

■2003.6.2
月曜日の朝、ぼんやりしていたら乗換駅で反対側の電車に乗っていた。打ち合わせをいくつかして月例報告書をまとめる。何かを始める前にまず社内を歩き回らないとだめだ。相手がどんな仕事をしているのか、想像力の欠如した担当者がときどきいるのだ。帰り道、品川に出て京急で食材を買って戻る。疲れていたので電車でよく眠っていた。通勤のお供に選んだ本が退屈だったので、物足りない。こんな夜はZEPを聴いて補完する。

■2003.6.1
朝起きたら昨日の雨が上がったかのように見えたので、図書館に出かけた。【5人の語り手による北欧の昔話　レイムン・クヴィーデラン】、【生きる力を育むために　15の知恵　江川　紹子編著】、【魯山人もてなしの真髄　平野雅章】を借りて来る。新刊の本を次々と読んでいるので面白くない本はそのまま放ってしまう。読者に理解してもらおうと努力する本なら難解でも辛抱強く読み直すが、なかなかそういう本は少ない。午後、国立劇場まで歌舞伎を見に行く。こちらは本来高校生のための歌舞伎教室なのだが、今回は源氏店なので大人も楽しめた。帰り道、市川の辺りで激しい雨に出会う。晴れているのに雨が降っているので左手に大きな虹が出ていた。快速電車に乗って虹を見るのは初めてだ。一日のうちに天気が目まぐるしく変わっている。

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