表紙にもどる since1997.11.15
■2002.12.31
一日よい天気だった。午前中にそごうまで食材を買いに出かけ、昼は鳥牛蒡の炊き込みご飯にする。食後、熱湯に一時間浸けておいた栗の皮を剥き、一度茹でこぼしてから、ざらめとくちなしの実を入れて煮る。海老に紹興酒と塩を振って、蒸し焼きにし、鯛もガスで焼いた。イカは1cmに輪切りにして、塩と白ワインを入れた熱湯でさっと茹で、熱いうちにオリーブオイル大4、レモン大2、塩小1/2、胡椒少々のマリネ液に浸ける。同様にしてホタテもボイルし、浸ける。茹でるときにワインを入れるのがコツ。その他、黒豆、カジキの味噌焼き、筑前煮、ニンジンのサラダ、くわい煮など作る。余力があるので、ママレードにも挑戦する。鬼ゆずの皮を薄く切って、一度茹でこぼしし水にさらす。次に、レモン一個分とレモンの皮と氷砂糖を入れて煮る。レモンの種や白い部分がないとペクチンが抽出されないので、固まらない。今年の二月に三段の重箱を発注したので、でき上がった料理を詰めてみる。山椒の葉を散らすとなかなか美しい。これが第一段で明日や明後日にはまた、別
の料理が並ぶ。伝統的な料理というよりは、素材で勝負するものばかりだ。今年は君津の市場を発見したので、材料が揃っている。夕方から冷えて来た。明日は雪だという予報。ZEPのBBCセッションを聴いて過ごす。
■2002.12.30
年末の最後の仕上げが残っているので、会社に出る。新橋からバスに乗って、九時前に到着。人が少ないので、仕事がはかどる。新しいソフトウエアの設定が完了したので、いろいろと試してみた。セミナでちらっと見せられる画面
に行き着き、感激する。なかなか奥が深くて頼もしい。昼休みを女ともだちと取り、三時に会社を出た。広尾まで歩いて、麻布ナショナルストアでベーグルパンとチーズを購入。巣ごもりの準備は万端整えられる。帰り道、いつも定点観測していた有楽町のトラサルデイのショップが、閉店セールで50-80%OFFという大きなサインを出していたので、ちょっと覗いてみる。手袋や小銭入れなどの小物もたくさん残っていたが、高すぎる。このくらいの値段を払うなら、もっとじっくりと好みにあったものを探したいと思った。この場所には何が来るのだろうか。年末の都心を足早に立ち去り、帰宅する。明日一日は料理に専念するつもりだ。
■2002.12.29
朝、高倉、君津までお正月の買い出しに出かける。どこも大勢の人が出ていた。晴れて気持ちのよい朝なので、久しぶりに海が見たくなった。新舞子海岸が今のお気に入り。視界に広がりがあり、海が青く輝いている。波の音を聞きながら心を落ち着かせる。ときどき、海でぼんやりできたらと思う。帰ってから、ハマチの刺身を食べ、猫二匹を洗った。二匹とも気持ちよさそうに湯舟に浸かっていて、方向を変えると不安になるのか、鳴き出す。その後、残りのカーテンを洗い、なんとか年末のノルマを果
たす。お正月用の花を玄関に飾ったら、一気に正月気分になる。新鮮な鰤が手に入ったので、ぶり大根を作った。こういうとき、webでレシピが探せるのがありがたい。チェリビダッケ
を聴きながら、常備食を作った。明日はまた会社に行く予定。
■2002.12.28
週末が来るのが待ち遠しかった。曇り空から陽が差して、部屋がほんわかと暖まるとほっとする。こんな日は猫がいないとつまらない。思い立って、家中のカーテンを洗った。金具を外して、洗濯機に入れるが、水位
は最高に設定し直す。洗ったものを吊るし直すと白さが眩しい。暮れの頑張りでなければ、できないことだ。合挽き肉を丸め、両面
をさっと焼いて白菜と煮込む。デミグラソースがないので、ホールトマトとブイヨンで代用する。お正月用の玄米餅を切って、食事の代わりにした。大伯母が来たので、久しぶりにしみじみと話をする。一日ZEPを聴いて過ごす。
■2002.12.27
西麻布を通って、会社に入る。締切の仕事を二つ完成させ、新しいソフトの設定も無事終わった。まだ、仕事は残っているが、充実感がある。昔、先進的な考えを持ったと思った人から、後ろ向きな意見を聞き、人は変わるものだという思いを、強く感じた。人生を共に生きる仲間がいないと、保守に走るようになる。新しい出会いがあり、人に学ぶことはたくさんあるのに、幸せでないとそれらを素直に取り入れることができない。だれでも誉めてもらいたいという意識はあるし、身近なところで自分の価値を認めてもらい、励ましてくれるような人間関係がないと寂しい。いくつもの会の仲間と会うことのできるのは、非常に珍しく、幸運なのだと思う。
■2002.12.26
年末の各種手配を済ませ、西麻布の会合に出席。その後、御成門まで出て懇談会。12時過ぎまで参加して、途中で帰って来た。クラリネットやバンジョーの演奏やジャズボーカルがあったりして、異国風だ。東海岸の古びた港町に旅しているような気分に浸れた。今回、あちこち歩いたので、乃木坂と六本木の位
置関係がよくわかって嬉しい。赤坂付近の地理にも詳しくなった。このクリエイターたちと知り合ったのは、数カ月前なのだが、濃密な付き合いが続いている。今の時代に物を作ることができる人は幸いである。そして、自分の才能を信じて、作品をまとめあげるという人たちに拍手を送りたい。
■2002.12.25
電車が遅れていたが、いつもより空いていて座れた。広尾から少し遠回りしてお屋敷町を歩く。ここは外国の一部だ。寒い朝も歩くと暑くなる。午後、一番に会議があるので、その資料を作って忙しく過ごす。新年早々、新しいプロジェクトが始まるので、最後まで息が抜けない。担当者と打ち合わせて、あちこちにメイルを書き、webを作る。最後は締切に合わせて自分との闘いだ。なんとかなるのだが、余り過信していると、後で疲れ果
ててしまう。五時過ぎてバスに飛び乗り、帰って来る。電車の中でたっぷりと睡眠を取る。
ZEPのフィジカルグラフティーを聴いて、心を休める。
■2002.12.24
朝からレポートを作成し、集中して仕事を片付ける。午後三時に会社を出て、東銀座に向かう。年の瀬は道路が大渋滞していて、銀座に着くまでに一時間近く掛かった。三島由紀夫作椿説弓張月
を観劇する。最前列という席で役者の演技が手に取るように分かり楽しい。荒唐無稽な荒筋だが、一流どころの役者を揃えているので、華やかで品がある。幕間にもあちにち歩いて、江戸気分を味わいながら過ごす。帰り道、東銀座から銀座、三越前と地下鉄を乗り継ぎ、総武線快速で戻って来た。寒いときは地下鉄がありがたい。
■2002.12.23
さすが天皇誕生日だけあって、晴天。久しぶりに太陽の顔を見ている。ベランダに置いてある植物に水をやり、布団を干し、部屋の片づけをする。午後、借りて来た室町物語を少し読む。しばし午睡もした。年末の慌ただしさも家に入ると分からない。ベーグルパンにオニオンチーズを付けて、ピクルスと食す。昨日作った肉じゃがは、うずらの卵入りでなかなか美味。休日はゆっくりしたいから、家から一歩も出ずに過ごす。時折、片頭痛がする。睡眠不足にならないように早寝することにした。夜、ヨーグルトケーキを作る。
■2002.12.22
雨は上がったが、寒い。予報では雪と言われたのに曇り空なのでほっとする。朝食後、高倉まで出かけた。いつもの野菜の隣にお正月用の七五三縄やお飾りが並んでいるのが、鄙びたいい感じ。なごみの里も珍しく混雑していた。どこにも寄らずに帰って来る。お昼に海老とホタテ入りのスパゲティを作った。生のホウレン草サラダが美味しかった。食材が豊富だと料理が楽しい。君津で鯵をどっさり求め、自家製サンガを作ったが、途中で生姜が足りないのに気づいた。来週、夜外出するので常備食をいろいろと用意する。明日もう一日休みがあって嬉しい。三連休に慣れると、ふだんの週末が物足りなくなる。時間はいくらあっても、十分過ぎることはないのだ。
■2002.12.21
朝一番で図書館に行き、【新編日本古典文学全集 63 室町物語草子集】、【地球の歩き方 東南アジア 02〜03】、【歌舞伎台帳集成 第四十二巻】、【歌舞伎台帳集成 第四十四巻】を借りて来る。その後、友だちに連れていってもらい、コストコに出かけた。本当に巨大な倉庫で、パソコンから冷蔵庫、テレビ、宝石、食品、衣料となんでもある。サイズはアメリカ並で巨大だ。ラスベガスのピクルスがあったので、買ってしまった。夕方雨の中、品川で食事し、恵比寿まで出かける。クリスマスの時期なので、ミサ曲や賛美歌がたくさんあって、心が浄化されるような気がする。充実した一日だった。
■2002.12.20
午前中に打ち合わせがひとつ、午後は発表前の事前ミーティング。その合間に資料を作ったり、原稿チェックをしたりと忙しい。新年早々の行事が決まったので、来週までその準備に追われそうだ。祖師谷まで歯の治療に通
っているが、いつもの電車に乗り遅れて、成城学園から戻ったら、オンタイムに到着した。成城学園から多摩急行に乗って、二重橋まで向かう。ここから京葉線に乗り換えるはずが出口が違って、東京駅南口に付近に出た。よい機会なので、丸の内仲通
りを歩く。いつのまにか、すてきなお店が両側に並んで、外国のようだ。来週から始まる東京ミレナリオの飾り付けのため、クレーン車が出ていた。銀座よりもここがいちばんファッショナブルな通
りだと思う。ここを道行く人々をみていると、日本は本当に不況なのだろうかと思ってしまう。
■2002.12.19
新しいソフトをインストールする。英文のマニュアルは付いているが、やりたいことの設定まで行かない。新しい家に引越したばかりで台所も、お風呂場もまだ勝手が分からないのに似ている。どのドアを開けたら、何が出るのか、奥の深いソフトは楽しい。午後、会議が一つ。昨日、仕事を終えたはずなのに、また追加の課題を貰ってしまった。年末も忙しいそうだ。なるべく歩くようにしているが、その分、時間に縛られているので、ぼんやりと本屋さんを覗くことがなくなってしまった。休日は田舎に買い出しに行くので、市内の中心部に行く機会がない。これをなんとか日常の時間に入れよう。一週間がとても長いので、中休みして、新聞を丹念に読む。冷凍させてあった鯵でサンガ焼きを作った。三枚におろして、骨は出汁にし、小骨を取って、ニンジン、ネギ、卵、生姜、味噌を入れてミキサーにかける。あとは片栗粉を混ぜて丸めて、ハンバークを焼くように裏表を焼く。味は少し濃いがごはんが進む。館山ではいつもサンガ飯を注文していたが、新鮮な鯵があれば、自分でも作れるとは知らなかった。
■2002.12.18
課題が三つ終わった。あと、年内に完成させるのは一つだけだ。仕事は始めるまでが大変で終わりはとても早い。冬至が近いので、朝、ホームで電車を待っているとようやく夜が明けはじめる。紫色の雲の切れ目から太陽が顔を出すのを見ていると、わくわくする。なにげない朝が来て、ほとんど同じことの繰り返しの毎日だが、どこかに焦点を当ててそればかり見つめていると、嬉しくなることがある。わたしの定点観測のひとつは日比谷のショーウインドだ。毎日、どんな洋服が並べられているのかチェックしている。
■2002.12.17
今頃になると、去年はなにをしていたのだろうかと思う。ランチ・ミーティングがあり、新しいメンバが顔を合わせる。来週は、公私共に予定が詰まっているので、できることは今のうちに完成させる。通
勤のお供に読んでいる本が面
白くて、ページを捲るごとに共感してしまう。読書好きなのは古今東西を問わず、条件は同じだ。つまり、自分の毎日が退屈で何かに熱中したい、あるいは今の不幸を忘れるために空想の世界に没頭する。昔、憧れた本をしばらくして読み直すと、また新しい感動がある。わたしにとっては、源氏物語がそれだ。
■2002.12.16
月曜日の午前中に会議が一つ。昼休みまで続いて、結論がでない。頼んであった新しいソフトが届いたが、バックアップを取る必要があるので、明後日になりそうだ。米国では長い休みに入った人も多い。夜半に雨が降るとかで暖かかった。フィンランドから届いた便りによれば、伝統的なイブの日というとお父さんは子供達と森に行って樅の木を切ってくる。カッコのいい木を見つけるまで森の中をさまようこともあるそうだ。森林と湖の国だと実感。うちは、まだなんの飾り付けもしていない。
■2002.12.15
早起きして、部屋のレイアウトを変える。仲間が集まっての勉強会。午前午後と二コマあって、刺激される。ダブリンの市内観光あり、ワールドカップの総括ありの楽しい一日だった。居ながらにして旅行気分を味わい、また進化しているサッカーについて考察する。仲間がいて、こんな楽しい時間を持てる幸福を感じた。
■2002.12.14
久しぶりに七時過ぎに目覚める。気持ちのよい朝だ。食事を済ませて、高倉まで野菜と果
物を買いに出かける。毎週、出向いているので季節の野菜が眩しい。君津で鮮魚をどっさりと調達し、昼過ぎに戻って来た。鰤のあら汁に青菜を入れていただく。材料が豊富にあるといろんな料理をしたくなる。明日は友だちがくるので、部屋の片づけを少しした。人が来ると家の中がきれいに片付くような気がする。D.パープルのマシンヘッドを聴く。
■2002.12.13
朝から課題に集中する。人が訪ねてくるが、忙しいので長い会話はしない。今週は月曜日に雪が降ったので、ようやく来た週末という感じだ。会社では大型ゴミの廃棄日や年内納品の締切日があったりして、いよいよ年の暮れだ。次に会うのは来年という人もいる。夕方、なんとか課題が終わったので、ほっとして帰る。品川で食材を買って、戻って来た。館山から採りたて野菜が届いていた。金曜日の夜は眠るのが惜しくて、夜更かししてしまう。
■2002.12.12
今日も寒い。寒気団が日本列島に居座って、真冬並みの寒さだとニュースで言っていた。広尾から会社まで歩くと気持ちがよい。午前中に会議が一つ、途中で抜け出して、手配した件を確認する。午後は、年末に備えてあちこちに走る。今週、来週がいちばん忙しい。夜、イサキを焼いて、牛蒡入りのけんちん汁を作った。牛蒡と豚肉を炒め、チンゲンサイ、さつま芋、葱など具たくさんの汁ものにした。大粒の銀杏を毎日炒って食していたが、今日でお終い。あと一日で課題が完成するだろうか。
■2002.12.11
JRのダイヤ改正でやむを得ず、通勤経路を変えることになった。東京駅から有楽町まで出て、日比谷線に乗る。いつもより、早くでた分、早く着き過ぎるので時間調整が必要だ。ラジオのフランス語会話を聞きながら、広尾を歩き、小さな公園で一息つく。予定していた仕事の他に、今週末手配の案件が来て慌ただしい。やはり、仕事は早朝に限る。気が付いたら、昼休みも取っていなかった。通
勤のお供に近松門左衛門集を読んで過ごす。歌舞伎の楽しみの一つは役者だが、台詞の抑揚、畳み掛けるような文句もすばらしい。荒唐無稽のようでいて、奥に隠された真実が見え隠れする。だから、今でも楽しいのだと思う。睡眠時間が足りないのに今のところ元気だ。この反動が来ないうちに、身体を休めなければと思う。
■2002.12.10
いつものようにWSJを読んでいたら、UALの破産した話が載っていた。マイレージカードを持っている者として、真面
目に記事を読んでしまった。飛行機の運行に支障はないというが、あちこちで経費削減を強いられるだろう。今年の明るい話題はノーベル賞のダブル受賞だ。海外の画像がこんなに送られてくるのも珍しい。夕方、予約した姫リンゴのタルトをラビリンスに取りに行く。11月から12月にかけて、お誕生日ラッシュが続く。品川車庫に載ったら、車椅子の人がいて、泉岳寺で降りた。スロープ付きではないので、運転手が椅子を広げて抱きおろす。ずっとバスが止まっていて、なぜだろうと外を見たら、椅子に乗せていた。この人はここからどうやって行くのだろうか。
■2002.12.9
朝起きたら雪だった。いつもより早めに出かけるが、電車は途中止まりで徐行運転。日比谷を歩くのを諦めて霞ヶ関経由で広尾に出る。いつもの教会で牧師の親子が雪掻きをしていた。昨日まで、銀杏の葉を掻き集めていた人たちが、今日は雪を片付けている。季節が一気にワープしたようで面
白かった。雪景色の東京は趣がある。午後から会議が一つ。レポートは出したので、三時半に会社を出て、ゆっくりと帰って来た。夜は鯛飯と肉じゃがに、分葱と若布のぬ
た。蓮根を料理し、甘煮とブイヨン煮を作る。町中が冷えていて、巨大な冷蔵庫に入っている気分だ。
■2002.12.8
昨日夜遊びしていたら、朝、八時まで眠ってしまった。慌てて食事をして、高倉に出かける。今日も雨、君津の辺りは晴れ間が見えた。冬野菜をたっぷり求め、君津で魚介類を購入。そのまま、平和公園に墓参に出かける。紫色の菊を活け、線香を焚く。鳥が飛び立つのが見え、車の音もしない。この静かな空間は郊外特有のよさだろうか。帰って来て、海の幸スパゲティを作る。夕方、義妹と甥がチケットを取りに立ち寄った。台湾帰りの一家は、この冬が辛いという。12月に入ったので、日頃、洗濯室になっている浴室を掃除した。夜は、大根おろしをたっぷりと用意し、海鮮鍋にする。最後に卵雑炊にして、熱々をいただく。
■2002.12.7
休日の朝は、オムレツにサニーレタス、野菜スープをゆっくりといただく。午後、渋谷に出かけた。細かな雨が頬にかかる。いつもの美容室でトリートメントをしてもらい、夕方、六本木まで向かう。渋谷からだと新橋行きのバスが便利だ。六本木三丁目が目指すところ。ここで知り合いの年一回の会合があって、覗いてみる。里山レクチャーがあったり、ベリーダンサーが踊ったり、一日だけなのにとても懐かしい空間があった。雨が降って寒い夜なのに、わくわくしながら帰って来る。こういう出会いというのは、実に不思議だ。後から考えると、予め決められていたかのような必然性がある。
■2002.12.6
今日も朝は暖かかった。いつもより遅い電車で、霞ヶ関乗り換えで広尾に着く。辺りは強風のため、一面
が銀杏の葉で覆われていた。黄金色の絨毯である。米国東部は寒波で死者が出たというのに、東京はのどかだ。UAがいよいよ会社更生法の適用になるらしい。マイレージが6万マイル以上あるのに、ここの飛行機で旅はしたくない。帰り道、東京フォーラムの前を通
っているが、ここにはダフ屋が出ている。同じ人が、チケット余っていない、買いますよといい、一方で、チケット欲しい人ありますよと、叫んでいる。さすがに相手にするひともいないようだ。プログレのコンサートでもダフ屋がでるのだろうか。ダイヤ改正に振り回された一週間だったが、最後は接続のない電車に乗れた。どうも、ダイヤが乱れていたらしい。通
勤のお供に読んでいる近松門左衛門集が面
白くて、歌舞伎の台本を読んでいるような楽しさを味わう。このとりとめのなさは、魔笛の賑わいに通
ずるところがある。
■2002.12.5
午前中にセミナがひとつ、午後はマニュアル作りに専念する。暖かな一日だった。五時過ぎに会社を出ると、まだ少し明るさの残っている空と真っ暗な地面
があって、その中を落ち葉を踏みながら歩くのは楽しい。坂道の途中に大きなクリスマスツリーがあると思ったら、教会だった。外国人の多い町では師走の慌ただしさというよりは、降誕節の準備に追われている。週末をゆっくりと過ごすため、美容院を予約し、午後出かけることにした。夕食にスパゲティを茹で、ホウレン草のサラダを作る。木曜日の夜は、あと一日と思うと嬉しい。ZEPを聴いて夜を過ごす。
■2002.12.4
10分早く、家を出たのに会社に着いたのはいつもと同じ時間だった。毎日、10分づつ時間を無駄
遣いしていたら、すぐに歳を取ってしまう。静かなので朝から集中して、ようやく昔からの課題を仕上げる。完全でなくてもできないと次に進めない。千葉南部には集中豪雨があったらしく、電車が一部で不通
になっていた。雨なので、品川までバスで出て、ポンパドールの焼き立てパンを買って来る。夜、葉とうがらしを煮て、レンコンの煮物も作る。フランス人のように食後に美味しいチーズを食べていたが、今日で終わってしまった。これを買いにイタリアまで行きたい。
■2002.12.3
昼前に図書館に出かけ、【完訳グリム童話集5 野村滋訳】、【わが青春、わが読書 コリン・ウィルソン】、【雫ににごる 住吉物語 中世王朝物語全集】、【前近代の可能性 廣末保】を借りて来る。天気予報では曇りのはずだったが、日射しの明るい暖かな一日である。図書館の階段を降りながら、なんのために生きているのか、あと何ができるのかと自問する。ここは見晴しがいいのだ。仕事は続いているところをみると、たぶん好きなのだろう。会社と家がもう少し近かったらいいのにと思う。平日のお休みには極上の中国茶を入れて、しばし寛ぐ。
■2002.12.2
朝、いつもの電車に乗ったはずなのに、ダイヤ改正で各駅停車になっていた。途中まで気が付かずに本を読んでいたのだ。始発の快速に乗るにはあと10分、早起きしなければいけない。月例レポートをまとめ、お昼で帰って来る。このところ、ずっと休みなく働いていたので、金曜日の休暇を変更して、明日休むことにする。午睡を取るとそのまま夜になっていた。いただいた自家製サニーレタスにコーンを載せて、サラダにする。ほろ苦くて美味。夜、新聞をまとめて読む。
■2002.12.1
朝、雨が降り出す前に館山に向かう。鴨川経由で野菜や花を求め、千倉のやおやさんに寄り、知人の家でお茶をいただき、ほっとする。小雨が降り出していたが、館山に行くのは今年最後なので、セール中の衣類など細々としたものを購入する。昔、ここで過ごした週末に較べて慌ただしく、買い物をして戻って来た。
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