表紙にもどる since1997.11.15
■2003.7.31
いつもように早起きして、ゆったりと朝食を取り、平和公園まで墓参に出かける。少し陽が差して来たので、布団も干した。午後になると、遠くで雷鳴を聞いたが、晴れた空を見渡して、あれは飛行機の爆音なのだろうかと思った。そのうちに雲行きが怪しくなり、涼しい風が吹いて来た。雲が空を覆い、いきなり大粒の雨が激しく降り出す。三十分くらい、まともに歩けないくらいの水量
だった。慌ててあちこちの窓を閉めに行く。近くで落雷の大きな振動音を感じる。避雷針が何本もある地区なので、雷は怖くないが、あの音は嫌いだ。その後、また晴れ間が戻った。雷が鳴って、いよいよ梅雨が明けたということか。何もしない一日は楽しい。暑くなりそうなので、コーヒーゼリーと、カルピスゼリーを作る。明日からは八月だ。
■2003.7.30
新しいことを始める前に、担当者の顔を思い浮かべ、作戦を練り、何が有効か再度考えてメイルを出す。午前中、新しい仕事の引き継ぎをして、午後、新しい企画に取りかかった。時間はいつも足りないのだから、遅れることも急ぐこともない。いつも絶妙のタイミングで締切目がけて走り続ける。週中なのに明日は休暇なので、気分は週末。通
勤のお供に、北前船
を読んでしまった。江戸時代に栄えた港町が今は廃れていくのを黙ってみているしかないのだろうか。特に日本海側の港町が商業取引きの場からただの漁港になっている。佐渡の相川も大きな港町だったことを初めて知った。
■2003.7.29
会議の資料を作り、午後各自の仕事について発表する。仕事の量を考えて、一部を新しい担当者に移管することになった。さっそく明日から引き継ぎを始める。仕事の中で、自分がやりたいことを実現するために、移譲や、廃止や統合が必要になる。すべてがうまくいくとはかぎらないが、始めないことにはいつも雑用に追われることになる。日中、降っていた雨も夕方には上がって、久しぶりに広尾まで歩いた。途中のナショナルストアでチーズと、ナン、フランスパン、べーグルパンなどを買い、東京駅に向かう。京葉線の快速電車はほどよく混んでいた。夜になるとまた涼しい。今週はまだ夏の前だ。
■2003.7.28
どうしたら自分の時間が作れるかと、考えて見た。TVはもう長いこと見ていないから、webで過ごす時間を半分にすればいいのだ。月曜日からZEPを聴いて、古典を読む。理想の生活は、家に籠って新聞五紙を丹念に読み、株価、金利のチェックを欠かさず、見たい芝居のチケットを注文し、映画の試写
会に応募し、銀座で洋食、築地でお鮨を食べる。夜ご飯は家でゆっくりと戴く。気候がよくなったら、パリやローマで出かけ、美術館を巡る。冬はオペラのためにウイーンに飛び、ニューヨークで新作ミュージカルを鑑賞する。これまでやってきた贅沢を連続して実施すればいいのかもしれない。その前に体力作りをしなくちゃ。面
倒臭いことが苦手だと逃げてばかりいてはだめだと思う。何かを始める前に、それなりの決意が必要なのだ。それにしても年々、走り出すのが億劫になっている。
■2003.7.27
朝、クロワッサンを焼き、加茂茄子の鴫やき、スイートバジル入り豆乳スープをいただく。休日はゆっくりと食事をするので、君津に出かけたのが九時半だった。今日は、房州富浦漁港のアジや黒鯛が出回っていた。新鮮なお魚を見ると、料理の創造意欲が湧いて来る。本当は丑の日で鰻を食べなければいけないのだが、まだそれほど暑くないので、夏バテしていないのだ。高倉には大判のパフリカがあって、アジの南蛮漬けの彩
りにするといいと教わった。アジを空揚げして、甘酢に漬ける。パフリカは薄く切って生のまま、そこに散らす。これが本当に美味。大豆と昆布を圧力釜で煮て、油揚げとヒジキを煮る。ピーマンの肉詰め、ハンバークなど常備食を作る。夕方、図書館に行って、【十二支の民俗伝承 石上 七鞘】、【ヘーゲル否定的なものの不安 ジャン=リュック・ナンシー】、【ポストコロニアル理性批判 G.
C. スピヴァク】、【形相と空 河波 昌】、【長門本 平家物語の総合研究 第二巻 勉誠出版】、【長門本 平家物語の総合研究 第三巻 勉誠出版】を借りて来る。新刊の棚からランダムに選んでいるだけなのだが、不思議と関連性があって後から気付くことが多い。
■2003.7.26
渋谷の美容室に朝一番で入り、昼過ぎに終わって、そのまま六本木に向かう。いつの間にか六本木ヒルズ直行のバスが運行されている。お昼をどうしようかと考えて、昔よく通
った西麻布で降りた。この辺りもずいぶんと代が変わっている。昔の行きつけの店は改装になっていた。土曜日のせいかシャッターを下ろしている店も多い。結局、中華料理にして昔なじみの店に行く。デザート付きのランチを頼み、食後はゆっくりと散歩する。俳優座が六本木の駅前にあるのをずっと知らなかった。翻訳物の芝居なので、めりはりはあるが、主人公が痛々しい。必死で演じていて、あたかもそこに本物の人が立っているようには見えないのだ。考えることはたくさんあった。人と人とが言葉が通
じない悲劇。その人の本質はそう変わらないのだから、お互いがふさわしくない相手と過ごすのは不幸だ。帰りにそごうで食材を調達する。メロンを切って、生ハムを乗せた。
■2003.7.25
週末なので、とりあえず貰ったメイルの回答を書く。時間がなくて放っておいた相談にも、質問にも返事を書くとやはり疲れる。自分のやりたい仕事の前に塵を払うように、目の前の雑事を片付ける。金曜日に必ず残業というのも嫌なので、切りのいいところでお終いにする。帰り道、メゾンカイザーまで歩いて、クロワッサンを調達。ちょうど来た五反田行きのバスに乗って、いつもの時間に帰って来た。半分は冷凍してウイークエンドのお楽しみだ。涼しいのは嬉しいが、日射しが恋しい。土曜日に芝居を見に行くことにして、その前に美容院に寄ろうと計画する。館山がなくなって、都心回帰が始まったが、それでも何か魅力的な行事がないと出かけない。お家がいちばんだと思っているから、家で過ごすことばかり考えている。
■2003.7.24
午後に会議がひとつ。気の重い議題があったが、予想よりも和やかに進み、ほっとする。これで新しい課題に取りかかることができる。昔のように広尾まで歩いて電車を乗り継いで帰るのが億劫になった。バスで品川まで出て、楽々坐って帰るのに慣れてしまった。家で過ごす時間はあっという間だ。まとまった時間に新聞を読み、果
物を剥き、おしゃべりをしているとすぐに十一時過ぎてしまう。お家でご飯が習慣なので、仕方がないかと思うがもっと自分の時間が欲しい。自分と向き合って、正直に今、何がいちばんしたいのか、問いかけてみたい気がする。
■2003.7.23
午前中に会議がひとつ。他の部の活動報告を聞く。ひんやりとした朝は七月とは思えない。梅雨明けはまだで、午後から雨が降り始めた。先月からの課題がまだ終わっていない。いよいよ手を付けなければいけない。期日が決まっていることは優先してやっているので、長期プランは後回しになりがちだ。品川の京急で買い物をして帰る。夜はあっという間に過ぎて、時間がいつも足りない。
■2003.7.22
午前中に仕事を済ませ、三時に会社を出る。銀座八丁目から四丁目まで歩いて、久しぶりに銀座の空気を吸う。この町はいつも新鮮だ。ブランドの直営店が次々と立ち並び、毎日、変貌している。歌舞伎座で芝居を楽しむ。鶴屋南北の『東海道四谷怪談』で、話の筋も面
白いし、スペクタル的にも楽しめた。江戸の夜を満喫して、家路に着くが、興奮してなかなか寝つけなかった。
■2003.7.21
7時過ぎに起きて、温泉卵と煮びたしをいただく。身体がだるい。どこにもでかけずに、本を読みながら過ごす。ときおり雨が降って来て、また静かになる。本を読むのに疲れると、また眠る。休みの日は、何かしら行事があって、忙しいのに今日はただぼうっとしていた。こんなときは音楽もだめ、食欲もない。元気をつけるために、特製麻婆豆腐を作る。ニンニク、ショウガ、ネギ、山椒を効かせ、豆板醤を入れる。ミラノ風カツレツにバジルペーストを塗って、バージンオリーブオイルで揚げる。茄子も素揚げする。材料が自家製なので、美味しくいただく。フルボディの赤ワインもよく合っていた。のんびりするにも意識しないとできない。もっと自分の時間が欲しいと思った。
■2003.7.20
猫の餌箱が空だったので、5時半に起される。また眠り直して、うとうとして七時過ぎにようやく目覚める。小雨まじりの中を館山に向かった。鴨川、三芳村で野菜を仕入れ、三連休でどこも賑わっている町で過ごす。昼過ぎに雨が上がって快晴になった。海辺の町は日射しが眩しい。知り合いのうちでいただいたスイートバジル・ペーストを入れてスパゲティを作る。香りもいいが、味もイタリアそのものだ。蕗を煮る。野菜を片付けるのに時間がかかる。暑い中をあちこち歩き回っていたので、ぐったりしていた。夜、本も読めずに疲れて眠ってしまった。
■2003.7.19
完全オフなので八時過ぎに起きて、パンを焼き、温泉卵を作り、メロン、レタスサラダ、カフェオレで朝から宴会をする。熱湯1000cc+水200ccを蓋のしっかりとしまる鍋に入れて20分で温泉卵ができる。卵は小さい方が扱いやすい。涼しくて過ごしやすい。雨が止んだので、思い出して昼前に図書館に出かけた。
【ニコライ堂の女性たち 中村健之介・中村悦子】、【海の総合商社 北前船 加藤貞仁】、【法華経 中村元】を借りて来る。午後、本を読みながら、午睡する。何もしないのがいちばんの贅沢だ。三連休はゆっくりと休養することに決めている。夜、稲庭うどんを茹でて、野菜の煮びたしを作った。まだ雨は降ったり、止んだりしているが、夏休みが始まった。
■2003.7.18
朝から集中して今週の課題を完成させ、ほっとする。夜、赤坂見附までコンサートに出かけた。狩野泰一(篠笛)さんと中西俊博(ヴァイオリン)さんの競演は
想像を超えるすごさだった。笛とヴァイオリンだけで、能舞台が彷佛される。この方の音楽は自然の澄んだ景色がテーマだ。初めて聴いた音楽なのにすぐに溶け込み、いろいろと人生を考えさせられる時間が持てた。就職支援のガイダイスといい、このコンサートといい、固まった心を解きほぐしてくれる。仕事だけ一生懸命していても、心の平静は保てない。難しい時代だと思うが、それだけに仲間との交流が大切だと思う。飲み会や、買い物や、食べ歩きではなく、人の人との心の交わりができることが一番だ。赤坂見附から千葉までは1時間ちょっとだ。久しぶりに夜遊びして、十二時前に滑り込む。電車は人で溢れていた。
■2003.7.17
週末の三連休を楽しみに仕事に励む。課題のひとつは完了、あとひとつもなんとかなるだろう。最良でなくても最善を尽すのがビジネス。空白のままにはできないし、結果
が必要だ。世界周航記を読みながら、わたしの船も旅をする。携帯を片手に呑気そうな話をしている女の子たちがタヒチの女に見える。ゴーギャンが憧れた南太平洋の島々をいつか訪れてみたいと思った。鬱は伝染するが、元気も伝播する。毎日、忙しくしているので後からどっと疲れがでるのではないかと怖い。明日は篠笛を聴きに出かける予定だ。
■2003.7.16
涼しい朝、いつものように早起きして会社に向かう。通勤のお供の世界周航記、これを読むとタヒチの豊かな暮らし方や、キャプテンクックが壊血病になったことなど、まるで自分も同じ船で旅をしているような気分になる。昨日の講座を自分なりにまとめてみると、何がしたいか、何ができるか、何をして来たかという問いに答えが浮かんで来る。楽な生き方がしたいのか、苦労してでも自分の目的を達成したいのか、考えはじめるとブレーンストーミングのように次々とアイデアが浮かんで来る。何もわからず毎日を過ごしている人が多いと思うが、自分について考えることは大切だ。午前中も午後も仕事漬け、今週までに課題がいくつかあって、ひとつづつ片付けている。
帰り道、そごうに寄って食材を調達する。鯛の頭をガスで焼いたら、なかなか美味。週中なのに、明日の朝のためにフレンチトーストを用意する。
■2003.7.15
今日も涼しい朝だ。午前中に課題を始めて、午後ようやく叩き台を作る。ここまでくれば、後は見えているので楽しい。夕方、目白まで就職支援セミナを聴きに行く。知り合いが短大生向けに講義をするのだが、大人が聴いていても有意義な内容だった。人はなぜ仕事をするのか、自分のやりたいことは何かを、常に考えて生きること。好きなことが仕事になれば最高だが、それに近いことはできると思う。帰り道、新宿から千葉まで各駅停車の旅をする。案外、快適で早く着いた。乗っている人たちも、のんびりと時間を楽しんでいるようなところがある。通
勤の合間に一冊の本が読めるというのはすごい。夜、濡らした銀杏を紙袋に入れて、電子レンジで2分温めるとポンポンと音がして実が割れる。フライパンで炒るよりずっと簡単で美味しい。
■2003.7.14
朝から激しい雨、昼過ぎには止んで今度はいきなり涼しくなった。午前中レポートを作り、午後は新しい課題のためのプランニングをする。毎日が慌ただしく過ぎて行くのでは進歩がないから、機会があるごとに外に出かけるようにしているが、自分の中で核と成るものがないと所詮は虚しい。忙しいのと、充実しているのと取り違えている人が多いが、たんに段取りが悪いだけだったりする。約束があるから、愉しみがあるからと時間は短くとも効率を上げ、成果
をだすのが本物のプロだ。そういう意味でプロがいなくなった。 夕方、のんびりしていたら祖師谷に行くことを思い出す。電車はひとつ遅れると、最後までついていない。代々木上原から二重橋まで出て、京葉線でTDLの夜景を見ながら帰って来る。
■2003.7.13
昨日疲れていたのと、朝涼しかったので目覚めたら九時半だった。小雨が降っていた。朝ごはんをすますと、すぐにお昼。一日、台所にいるような気がする。昨日買った百合の花は、涼しいせいか元気だ。玄関が明るくなる。午後は読書。お気に入りの椅子に腰掛け、ページを捲る。さすがに眠くない。夕方、図書館に行き、【アソシエーション革命へ 理論・構想・実践 社会評論社】、【ジュリアン・グリーン研究序説 井上三朗】、【ゲオルク・フォルスター 世界周航記 下】、【聖徳太子 下 梅原猛著作集2】、【英国カントリーサイドの民族誌 塩路有子】を借りて来る。これだけ本があると好きな本に出会える確率が高くなる。涼しいので、ジャガイモとベーコン、豚肉、玉
ねぎを煮込んだスープを作る。圧力釜で煮たので、玉ねぎは溶けてほどよい甘さとこくがある。
■2003.7.12
曇り空を眺めながら、高倉、君津に出かけた。こちらは陽が差していた。夏野菜をたっぷり調達し、戻って来る。雨は降らないようなので、慌てて洗濯を干す。梅雨時はこうした晴れ間が貴重だ。昼過ぎに、猫二匹を洗濯ネットに入れて、予防接種に連れて行く。車の中で二匹で鳴くので余計に暑い。注射はおとなしくされていた。暑いので西瓜を冷やし、夜は蕎麦を茹でる。浅蜊のキャベツ蒸しや、あら汁は海辺の町を思い出す。夕方になると涼しくなってきたので、あちこち窓を開けて風を通
す。今年の夏は電力不足が予想されるので、家庭でも節電の意識が大切だ。夜、ZEPのDVDを聴く。週末の楽しみが増えた。
■2003.7.11
午前中に会議が二つ。海外からの渡航者が増えたきた。テキサス訛りのない発表者の話しはごくまっとうで、久々によい英語を聴いた気がする。一つの開始時間が遅れると、もう一つも連鎖的に遅れて、結局、昼休みがなくなってしまった。こんな日は慌ただしい。仕事の合間に八月の休暇を申請する。
毎週、新しい課題があって、来週の予習をする。なにも努力しなくても日々は流れていくが、何かを始めようとすると途端に忙しくなる。仕事が仕事を呼んで、それを適当に並べ替えながら、優先順位
を付けて進めている。今週は、毎日品川から帰っている。広尾から電車を乗り継いで帰るのに、飽きてしまったようだ。
■2003.7.10
展示会場についたら、細かい霧雨が降っていた。ビックサイトの辺りも、りんかい線が大崎まで延びて便利になった。昔、バスに揺られて渋滞に巻き込まれ、晴海通
りで釣をしている人を眺めていたことを思い出す。組み込み用の地味な展示会なので、コンパニオンの短いスカートが目立っていた。通
路を歩いているだけで両脇から、資料を差し出され、声をかえられるのにはぎくっとする。午後、会社に戻って昨日の続きの仕事をした。ひとりでできることには限度があるから、プロジェクトをいくつか抱えているが、細かなこと捕らわれていると大きな成果
があげられない。
■2003.7.9
不思議と雨に出会わない。日焼けが怖くて曇り空でも日傘を差して歩いている。麻布十番から歩いていると、何気ない小路に見事な紫陽花が咲いていて、ちょっぴり得をした気分になる。今朝はその辺りを掃除している方と挨拶を交わしてしまった。こういうふうに人知れず、働いている人は本当に偉いと思う。前半の仕事の見直しをし、後半のプランを立てることになった。好きなことをして忙しい分には、疲れることもないが、相手にこちらの意図が理解されないときは結構つらい。プロジェクトのメンバと本音で話ができるようになれば本物だが、人間関係を完璧をうまく繋ぐより、まず成果
を出すことにしている。帰り道、広尾まで歩く元気がなくて、品川から坐って帰る。ニーチェについてようやく読み終えた。もっと明るい本が読みたい。
■2003.7.8
今週、来週と仕事が集中しているので、プランを見直していた。最近、訪れる人が多い。先週の課題が終わったら、もう次のが待っているのは嬉しいような哀しいような気分だ。雨の日は嫌いではないが、どちらかというと激しく降る雨が好き。帰りにそごうで食材を求め、シチューを作ったり、ムニエルにしたりと料理に専念する。雨の日が続くので、乾燥室をフル稼動させ、ガス乾燥の威力を体感した。洗濯物がぱりっと乾くのはすてきだ。好きな音楽を聴き、個人生活にどっぷりと浸って、一日が終わる。
■2003.7.7
今日は七夕。雨は上がったが曇り空で星は見えない。湿気の多い天候は身体を消耗させる。午前中に打合わせが一つ。午後も訪ね人あり。毎日ただ忙しく過ごしているので、まとまった時間が取れたらやりたいことをいつもリストアップしている。今年の後半も忙しくなりそうだ。ニーチェについての考察を読んでいるが暗い気持ちになるのは彼の閉塞的な生い立ちのせいか。両親が揃っていても、まともでない子どももいるのだから、家庭環境だけで捉えることは危険だが、夢や希望について語れる環境は大きいと思う。帰ってきて、食事を早めに済ませ、ZEPのDVDを見る。よく知っている70年代の音と風景、服装までが懐かしい。月曜日なのに気分転換が必要なのは要注意だ。
■2003.7.6
休みの朝はベーグルパンとカフェオレ、豆乳スープ、ブルーベリー入りヨーグルト、キーウィをゆったりといただく。昨日戻って来た冬物の衣類をしまい、タンスの片づけをした。もうすぐ夏が来る。家の中を夏モードにして、ほっとする。赤い椅子に腰掛け、本を読んで過ごした。午後、図書館で【記憶のゆくたて 武邑 光裕】、【ネルヴァル全集
VI 筑摩書房】を借りて来る。夕方からZEPのDVDを聴きながら家事をする。涼しくて過ごしやすい。夜、イワシのつみれ汁を作り、アジの塩焼きをいただく。西瓜は甘くて種が少なくて美味。どこにも出かけない日曜日もいいなあと実感する。
■2003.7.5
梅雨の合間の晴天はうれしい。二週間ぶりに高倉、君津と野菜と鮮魚の買い出しに行く。枝豆、カボチャ、山椒の実、茄子、インゲン、トウモロコシ、西瓜、ピーマンなどたっぷり買って、料理するのも楽しい。蕎麦を茹でて餅を入れてみたら結構いける。午後から家事にいそしむ。暑くもなく風が気持ちよい。家の中を掃除し、汗をかいて明るいうちにお風呂に入る。休日にぼんやりしないと一週間の疲れが取れない。大豆をザルエビと炊いて、シマ鯵のスープを作る。浅蜊のキャベツ炒めは定番のように作る。夜、ワインをたっぷりいただいたら、気持ちがよくなってそのまま眠ってしまった。
■2003.7.4
諦めずに午前中集中して課題を完成させ、午後、日経ホールまで出かけた。坂村健さんと村井純さんの対談が人気を呼んで6000名の応募があったという。ICタグの将来というテーマよりも、お二人の人間性がよく出ていて楽しかった。村井さんの話は一昨日もうかがったが、こちらは客員なので少し醒めたところがあるが、楽観的な人柄というのは、新しいことを始めるときに大切な動機付けになると思った。仕事も無事終わり、新しい発泡ワインを開けてみる。
■2003.7.3
今週末締切の課題にようやく取りかかる。本当はもう1本あったのだが、担当者に話をして来週に延ばしてもらった。締切が近づかないとやる気になれないのは困った性格だ。朝早くから、少し遅くまで残ってなんとか形にする。疲れてはいたが、品川の成城石井でベーグルパンを買い、ひとつ早い電車で帰ってきた。明治時代の庶民の暮らしについて書かれた本を読んで、ホーチミンで見た光景がたぶってくる。日本の近代化はつい100年余りで急速に発展したが、それでも50年前はやはり貧しかったのだ。
■2003.7.2
今年10周年を迎えるInteropに出かけた。村井先生の話を聴くといつも元気が出る。梅雨の合間の晴れ間が広がり、道路を歩いていると暑さでくらくらする。帰りにガーデンウォークで買い物をした。図書館に行き、【ニーチェ 闇の中の断絶と光芒 金輪 杉芳】、【現代科学にもとづく形而上学 クロード・トレスモンタン】、【美と芸術のフェイズ 利光 功】、【ある完全な音楽家の肖像 船山信子編】、【IPネットワーク社会と都市型産業 高崎経済大学附属産業研究所】、【仏教説話画の構造と機能 加須屋 誠】を借りて来る。新刊コーナーに並んでいて、とても借り手のないような本ばかり選んでいるので知識が広がると信じている。
■2003.7.1
今日から七月。一年が半分過ぎてしまった。休暇明けに会社に出たが、明日は一日外出なので仕事の手配に追われる。午前中に会議がひとつ。午後は今週の課題についての確認をする。原稿は全部と届いているのに手をつける時間がない。こんなときは深呼吸して、酸っぱいオレンジを食す。仲間がいて助けられてはいるが、最後は自分との闘いだ。帰り道、品川から千葉行きに乗り、接続よく戻ってきた。雨が降り出していたが、小雨なのでそのまま歩く。梅雨明けまであと少し、でもこの涼しさは夏にはないものだ。鯵を焼くと猫が集まってきた。
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