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■2001.4.30
朝起きたら雨。旅行の片づけをして、高倉に出かける。京野菜を見たので料理がしたくなった。先週買ったベルフラワーはまだ元気。筍、蕗、蕪、ホウレン草、韮など求めて、帰りにいつものスーパーに寄る。昼食後、午睡をした。食材が揃っているので久しぶりに餃子を作る。豚の角煮、蕗と筍を炊いたものなど。鯵を焼いていたら、縞猫が擦りよって来た。余力があるのでバナナケーキも焼く。明日からは暦通 り会社があって、仕事をしなくちゃ。

■2001.4.29
駅に荷物を預け、午前中知恩院の特別拝観で大方丈、小方丈を見学、庭園も見て、帰りに新門前通 の古美術通りをひやかす。なぜか京都では早起きするのが苦にならない。お昼は木屋町なか川でミニ懐石をいただく。すっかり満足して、錦小路に出かけるが、なにも欲しくない気分。いつもの鰻巻きとだし巻卵、きゅうりのしば漬けを買って帰って来た。疲れたが充実した旅だった。湯葉のお吸い物に三つ葉を散らして、京気分を味わう。

■2001.4.28
京都に来たら、イノダ本店でコーヒーを飲むことにしている。三条まで地下鉄を乗り継いで出かけ、その後、金閣寺、竜安寺、仁和寺と午前中に拝観して、昼過ぎにまた、三条御幸町まで戻って来た。特別 拝観期間で珍しい宝物や経堂を見学する。昨日、宇治の鳳凰館で学習したので、密教の世界がよく分かる。お昼はB.C.P.でオフ会。東京、大阪、神戸、滋賀から集まった知り合いとおいしい料理を食べ幸福な気分になる。夕方、市役所脇の古美術界隈を散策し、グリルアローンの名物、オムライスをいただく。本当に大きくて美味しい。充実した一日だった。

■2001.4.27
東京発7:21のひかりで京都着9:59。堀川五条のホテルに荷物を預けて、JR奈良線で宇治に向かう。平等院と宇治上神社がユネスコの世界遺産に指定されているが、ふたつはずいぶん雰囲気が違った。平等院は想像していたよりも小さい。池も狭かった。宇治川の流れが急なのに驚く。ここに飛び込んだら助からないだろう。浮舟は、覚悟を決めて身を投げたのだ。宇治は京都とは違う。ここで暮らした明石の上は、故郷に似た風景を楽しんだのだろうか。都からは遥かに隔たったところである。夕方、ホテルに戻ってひと休みし、三条烏丸まで食事に出かける。親戚 が開いた店で創作料理をいただき、満腹して戻る。

■2001.4.26
締切りに合わせて仕事を終える。明日からは連休なので、食料の調達をした。品川のポンパドールと成城石井に寄り、パンとケーキを購入。帰ってから京都行きの荷物を作る。最近は生活をシンプルにしたので、バックもひとサイズ小さいので足りる。二泊三日の小旅行、本当は何も持たずに出かけたいくらいだ。なぜか、朝はいつもより早い電車にした。今回は宇治に行く予定。

■2001.4.25
雨が降ってまた寒くなった。床暖房を入れ、毛布を一枚取り出している。通 勤のお供に読んでいる本が面白くて、降りる駅を忘れそうになる。ゴンクールはあのフランス文学のゴンクール賞を作った兄弟。1851年から1895年にいたるまでの日記だが登場人物がすごい。フロベール、デュマ、ユゴー、ジョルジュ・サンド、ドーテなど、フランス文学に登場する作家はみな友だちなのだ。

■2001.4.24
連休前のせいか仕事が次々とやってくる。平均的な日本人はやはり真面目なのだ。帰りの時間を気にしながら、原稿を作る。昨日作ったオレンジゼリーに自家製オレンジピールを乗せていただく。朝晩はまだ肌寒いが、確実に日が長くなって来た。久しぶりにパープルのマシンヘッドを聴いている。こんな気分の時は激しさと優しさが交互に出て来る曲がいい。

■2001.4.23
月曜日が始まった。朝からなにかと忙しい。午前中に六月の休暇の予約をした。 仕事から離れてゆっくりとしようとするが、その前に片付けなければいけない仕事が山積みになっている。家に帰って来て、気分転換のためにオレンジピール入りのココアケーキを焼く。音楽を聴く時間もない。金曜日からお出かけするので、あと三日間ですべてを完了させなければいけない。

■2001.4.22
日曜日の朝、六時から目を覚ます。高倉まで野菜の買い出しに出かけた。木更津北から降りて、かずさアカデミアパークに向かう道は、ツツジが真っ盛り。赤や濃いオレンジもきれいだが、ピンク、白、赤と混ざっている木がすてきだ。高倉の植木屋をのぞいて、森林浴を楽しむ。広い庭があったら、ここにある植木を全部貰って来て植えたい。花の名前がいちいち書いてあるのがありがたい。勉強になる。帰りに食材を買って帰ってくると陽が差していた。午後は暖かさが戻って来て気持ちがよい。図書館には行けなかったが、常備食を作り、部屋の片づけができた。昨日、楽しかった余韻のようなものが残っていて、一日中機嫌よく過ごした。

■2001.4.21
急に肌寒くなった一日、猫の予防注射を済ませ、午後から歩いてオフ会に出かけた。ごちそうを頂き、美味しいワインを飲んで、好きなことを言って楽しく過ごす。70年代の音楽を聴くのと、70年代に高校生だった同級生と会うのは同じくらい楽しい。笑うことがたくさんあって、話は尽きない。人を家に招く楽しみを知ると、他人の家にお邪魔するのも勉強になる。次回はガーデン・パーティだそうだ。今から楽しみ。

■2001.4.20
気がつくと週末だった。朝晩はまだ肌寒い。電車の中で鎌倉時代の物語を読み、ハイテクな仕事をして飛んで帰る。電車の行帰りで時代が変わるのも悪くない。今日は締切に合わせて、なんとか仕事を終えることができた。人と会って打ち合わせをしていると、また元気になる。飽きずにしなやかに仕事ができたらと思う。金曜日はなんとなく華やいで見える。帰って来てチョコレートケーキを焼いた。

■2001.4.19
肌寒い朝、まだ小雨が残っていた。宿題となっている仕事をなんとか片付ける。ぎりぎりにならないとやる気が起きないのは困ったものだ。担当者とようやく連絡が取れて打ち合わせする。本当は息付く暇もないくらい忙しいのに、真空の時間がある。帰って来てから、ゼリーをつくったり、ケーキを焼くのは気分転換のため。日常を生きているのに非日常の設定が必要なのだ。

■2001.4.18
午前、午後に会議が一つ。期日が迫っている仕事があって、ようやく方向が見えて来た。忙しいとすぐに帰る時間になってしまう。残業はしない。夕方は頭がうまく働かないから、大切な仕事は早朝に限る。図書館で借りた本を読み出したら、昔も借りた本だと気づく。でも、ところどころ飛ばして読んでいたので、また丁寧に読み直した。帰って来てから、ピアノの先生用にココアケーキを焼く。一時間でできるケーキなのでなんとか間に合った。夜、久しぶりに雨が降っている。春の雨もなかなか趣があっていい。今日もジミヘンを聴いて過ごす。四月は黄金週間を控えているので、なんとなく元気だ。

■2001.4.17
午後から打ち合わせが一つ。お客さまと会うとなにかしら発見がある。会社の前の街路樹に白い花をつけた木があるが、名前を知らない。毎朝電車が混んでいるが連休までだろう。本を持たずに出かけたら、手持ち無沙汰で困った。子どもの部屋を強制的に片付ける。新学期が始まったというのに、なにも変わっていないのだ。ジミヘンを聴いて心を静める。フランス語の勉強を始めようと思った。 単語コーナーができているのに驚く。一億総アクセス時代を予感しているのだろうか。

■2001.4.16
久しぶりに混んだ電車で会社に向かう。外は汗ばむくらいの陽気なのに、夕方にはすっかり涼しくなっていた。月曜日は一週間の計画を立てて、急ぎの仕事に取りかかる。熱いミルクコーヒーを飲みながら、長い午後を過ごす。メイルを送るのに格闘し、平安時代の物語を読みながら優雅とは程遠い生活をしている。

■2001.4.15
朝ごはんを済ませ、高倉まで野菜の買い出しに出かける。ところどころに八重桜が咲いていて、気分がいい。掘り立ての筍、蕗などを求める。都忘れが竹の植木鉢に飾ってあるのが愛らしい。帰り道、足りない食材を買って戻って来た。午後、図書館に行って【竹西寛子著作集 第五巻 随想】、【ゴンクールの日記 岩波書店】を借りて来る。冷凍してあった柚子を使ってゼリーを作る。夕方、日の沈む前にようやく部屋の掃除を完了した。日曜日は慌ただしい。夕食に筍、とり肉、絹さやの中華炒めをつくり、鶏ガラスープもいただく。

■2001.4.14
朝起きると快晴。インターネットラジオを聴きながら洗濯をして、布団を干す。昨日用意したポットの小豆を煮てお汁粉を作った。借りて来た本を並べて読書三昧。おやつに昨日焼いたチョコレートケーキをいただく。二人にひとりがストレスを感じているという今、休日に心を癒さなければ一週間がもたないだろう。疲れると猫と遊び、午睡をした。

■2001.4.13
幕張メッセで開かれているセミナに出席。村井先生の講演を楽しみに毎回出ているようなものだ。インターネットが高速でどこからでも使えるようになると、また新しい世界が始まるような気がする。お天気がよくて、外を歩くのが気持ちよかった。久しぶりに図書館に行って、【松浦宮物語・無名草子 新編日本古典文学全集 】、【平成十年度 代表作時代小説】、 【ヘンリー八世の六人の妃 アントーニ・フレイザー】、を借りて来る。週末に読む本があって、のんびりできると嬉しい。

■2001.4.12
一日どこにも出かけずデータをいじっていた。仕事の合間にコーヒーを入れ、緑茶を飲む。いくつかの試みをして、思いがけぬ 収穫があった。やはり毎日少しづつ使っていた方が発見がある。小西章子さんの【遥かなるボストン】を読み、アメリカ社会は昔から変わっていないと思う。よくも悪くも日本が平均社会に対して、始めから競争社会なのだ。努力すれば欲しいものが手に入るし、やり直しのチャンスもある。日本での村社会にどっぷりと使っていると実力とはなんだろうかと、考えてしまう。

■2001.4.11
朝早くから電話会議のため、大勢人が集まっていた。こちらは午後に打ち合わせを済ませ、来週の約束を取る。夕方、美容院に出かけた。一月に一度のゆったりする時間のはずなのに、結構緊張する。白金高輪から白山に出て、今はもう馴染みになった坂道をゆっくりと下って行く。空いていたせいか何人もに囲まれて、髪の毛をいじられるのはちょっと照れくさい。帰りは大手町で降りて東京駅丸の内口まで歩く。通 勤の人ごみに紛れて、まるで初めて東京駅に着いた人のようにあちこち眺めながら帰って来た。東京は大都会だが、だれもが行きつけの店を持って暮らしている。

■2001.4.10
朝起きたら一面の霧だった。暖かな一日、とても眠い。午後になってようやく約束した仕事を始める。マイレージは貯まったのに時間が足りない。どこにいても新人ばかりで、うろうろとしている。春の物憂い気分と新しい好奇心がぶつかりあって音を立てている。人生の愉しみを知っている人は、この季節、どこに隠れているのだろうか。

■2001.4.9
晴れた一日、赤坂プリンスまでセミナにでかける。会社から30分足らずで赤坂に着けるのを発見。桜並木の下を歩くと風で花が散って、芝居の中の桜吹雪だ。セミナはなかなか興味深い。ただ会場が大がかりな割にスタッフがなれていないような気がした。赤坂見附の辺りは学生の頃通 った甘酸っぱい思い出がたくさんある。ホテルニュージャパンがまだあった頃、よく食事に行った。赤坂プリンスのプール会員になって、友だちと泳ぎにいったこともあった。オシャレな空間だったのだ。ミレニアムチーズケーキを焼く。

■2001.4.8
一月ぶりで館山に出かけた。途中、桜が真っ盛りで美しい。いつも同じ頃通 る道なのに、今年はどこも満開だ。日本の春を満喫した気分。天気は初夏なのに、館山の海はまだ浅い色をしていた、やはり地中海とは違う。芹、分葱、苺、甘夏、ホウレン草など採りたての野菜を求め、刺身を食べる。久しぶりに豪華な食卓を囲んで、やっぱり日本はいいなあと納得する。野菜が足りないと気分が不安定になるのだ。黒豆を浸けて、明日になったら煮てみよう。ジミヘンを聴きながら、ドイツワインを飲む。

■2001.4.7
晴れた土曜日の朝、大音響でMachine Head を聴く幸福。旅行中は、音楽から遠ざかっていたので、午後はジミヘンの Electric Ladyland を聴いて過ごす。どちらもわたしの知っている70年代の音だ。一日、どこにも出かけず家で過ごした。冬の洋服をクリーニングに出し、夏のサンダルを取り出す。完全な休息というものがあったら、ほぼそれに近い暮らしをしている。思考を停止させ、好きなことだけして時間をたっぷりかけて遊んで暮らす。

■2001.4.6
金曜日が来た。仕事を早めに終わらせてバスに飛び乗る。東京駅では車両故障のため、電車が止まっていたがいつもの時間に帰れた。鳥と春雨のXO醤炒めを作り、卵スープを添える。イタリアン中華に較べて、自分で作った料理のほうが口に合う。週末なので新しいワインを封きり、好きなだけ起きていると一時過ぎてしまった。土曜日より金曜日が好き。家で過ごす時間がいちばん楽しい。

■2001.4.5
週末は天気が悪いというのに、この暖かさ。桜がどこも満開だ。午後会議があって、知り合いと無事を確認しあう。毎日、駆け足で暮らしているので、木曜日は嬉しい。たまったメイルを書き、好きなだけネットを見て過ごす。冷凍ハンバークを、電子レンジで茹でたキャベツに包んで、ホールトマトの缶 詰めを加え、ロールキャベツにした。圧力釜は忙しいとき役立つ。会社で過ごす時間と、家で過ごす時間の濃度が違う。好きなことをしているときは疲れないし、時間を忘れている。電車の中の顔ぶれも少し変わった。季節が変わって行くのを感じている。

■2001.4.4
今日は肌寒い。気候の変化が激しすぎる。何を着たらいいかしばし迷って、スプリングコートを羽織った。曾野綾子の【夫婦の情景】を読みながら通 勤する。不幸な家庭でじっと留まって暮らすのは、辛くないのだろう。日本人は諦めがいいのか、これまでは我慢して来たが、いまの人たちは簡単に別 れて、自立する。無理は嫌いだから自然体で暮らせればそれでいい。好きな仕事をして忙しいのはそれでよし、また、お金がなくても幸せならそれもいい快楽と快適さはひとによって違うから、人と同じ満足を得ようとしなければ幸せ。今日もタルカスを聴く。

■2001.4.3
五月半ばの陽気で、すっかり春の気分。でも夕方、雨がぱらついて、夜には激しい本降りになっていた。新しい仕事の準備や調整に追われる。ようやくスーツケースをしまった。もやしと牛肉炒め、春雨とベーコンのスープ、納豆、イカ、鰹の甘煮など並べて、日本の食事を味わう。連休にどこに行こうかなど考えながら仕事すると楽しい。楽しみがあって、その合間に頑張るというのが基本。イタリア的な生き方だと自分でも思う。四月には会合がひとつあって、いまから楽しみだ。 寝る前に赤ワインを一口戴く。やっぱり我が家がいちばん。

■2001.4.2
朝、千葉動労のストのため、タクシーで駅に向かうと、いつもの電車は動いていた。会社で貯まったメイルのチェックをし、なんとか宿題を済ませる。夕方、会社を一時間早く出て荻窪に向かった。今日は義父の祥月命日。お線香を上げ、無事に戻って来ましたと報告する。久しぶりに義母と歓談して、先に着いていた娘を拾って帰る。時差のせいか頭がぼうっとしているが、なんとか仕事はできた。帰って来て、思い付いてベークドチーズケーキを焼く。メイルを書いていたら、十二時になってしまった。

■2001.4.1
ローマ、ミラノ間の飛行機が遅れて、ミラノからの直行便に乗り遅れるかと心配する。さすがアリタリア、出発を50分遅らせて出発、なんとか無事日本に戻って来た。日本は摂氏5度と聞いて驚く。成田から家並みを眺めていると、遠いところに行っていたのだという気がする。家に帰って食事をして、荷物を出して洗濯、買い物と一気に日常に舞い戻される。つかのまのローマの休日だった。久しぶりに中音響でタルカスを聴く。明日から会社なので早めに眠る。


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