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■2000.7.31
セミナの打ち合わせを午後十時から始める。品川から快速電車に乗って千葉に戻ると十二時を過ぎていた。駅のホームには不思議な活気があふれている。夏の夜は、人々の心を明るくさせるのだろうか。【わたしのフランス・中村真一郎 】を読みながら高級な案内人と旅をしている気分になる。観光というよりは歴史を旅するというほうがふさわしい。
■2000.7.30
パン屋さんに行くついでにファミリーマートで千葉銀行への預け入れをする。いままで平日に休みを取ってに入金していたのが、信じられないくらい便利になった。昨日作ったトマトソースをベースに海の幸スパゲティを食す。風の強い夏の日は、とりたてて急ぐこともないからZEPをずっと聴いている。退屈ならば図書館によって本を借りてこよう。無為な時間を過ごすのが休日の目的なのだから、午睡の合間にぼんやりと空を眺めて暮らすのがいちばん似合っている。
■2000.7.29
館山に遊びに行くので、ZEPをかけながらシーツを洗い、布団を干し早めに家事をすませる。温度計は28度、今日も暑くなりそうだ。この数日間、ZEPの偉大さに慰められる。音楽がなかったら、気が変になるところだった。狂気の手前でかろうじてとどまれるのも70年代のロックを聴く愉しみがあるから。ほとんど宗教音楽に近いものがある。うみほたるの通 行料金が値下げになったせいか千葉方面の道が空いていた。日帰りの旅なのでほっとする。
■2000.7.28
仕事の段取りがついて九時に会社を出た。一週間前にはなにも決まっていなかったことが形になってほっとしている。説明会を2つ開いて、社内を歩き回り、合意を取り付ける。来週からいよいよセミナが始まる。夜十時台の電車には酔客が多くて、さすが金曜日の夜だと思った。家に帰ると猫二匹が玄関で待っていた。さっと寂しかったのだろう。明日からの週末が嬉しい。
■2000.7.27
通勤のお供にD. H. ロレンスを読んでいるが、最近の傾向として昔読んだ本を再読することが多い。引越の時に見つかった文庫本が本棚に並べられたせいだろうか。昔読んで感動したところは、いまも素直にすてきだと思ってしまう。考え方は少し成長したが、感性の方は昔から全然変わっていない。好きと嫌いは一貫して決まっている。今日も大好きなZEPPELINを聴く。
■2000.7.26
雨も上がり、三階のベランダから夕焼けを眺めていた。会社を五時にでて、電車に飛び乗りそのまま帰ってくると、まだ外は明るい。この開放感が仕事をしていることを忘れさせてくれる。今週も忙しさは頂点に達しているが、水曜日には早く帰って自宅でゆっくりと過ごす。雨のおかげで涼しくて気持ちがいい。今夜はZEPに浸ろう。BBCライブが似合う夜だ。じっくりと聴いていると音楽が心を癒してくれる。
■2000.7.25
久しぶりの雨だ。昼からざっと降って、また止んで夜になると降り出した。涼しい風が嬉しい。電車を待つ間に品川の京急で買い物をして帰る。仕事が忙しすぎて帰るのも遅いのだが、明け方目を覚ます。今朝は暑くて眠れなかった。仕事の段取りもついたし、雨のおかげで今夜はぐっすりと眠れそうだ。
■2000.7.24
東京駅で友だちと会食。セミナの準備で飛び回っていたので慌てて会社を飛び出す。久しぶりに料理人が作ったごちそうをいただき、大満足。ここのテラミスは特にお薦め。友だちがいて、美味しい料理と会話があれば極上の暮らしができる。帰りは東京駅から特急で帰ってきた。たまには気分が変わっていい。月曜日は会社に行くのが楽しみだが、その元気が一週間続くように工夫して生活する。
■2000.7.23
眠りが浅いのか明け方、目を覚ます。朝食後、高倉農協まで野菜の買い出しに出かけた。西瓜やとうもろこしが並んでいる店先には、朝早くからお客様が入っている。もう一軒君津の農協まではしごして、一週間分の野菜と花を求めた。途中ホームメイドのパン屋さんにもよって、4枚切りの食パンを頼む。午後は昨日借りてきた本を読んで過ごした。鎌倉時代に書かれた【あきぎり、浅茅がつゆ】、【海人の刈藻】の現代語訳付きであるが、源氏物語と較べると物語の品格が違う。鎌倉当時の女官たちはこんな物語を読んで暮らしていたのだろうか。ZEP の BBCライブを聴きながら、家事を続けた。
■2000.7.22
猫が寝台をガリガリと引っ掻くので起きたらまだ三時半だった。それから七時まで眠ったが、まだ眠い。歯医者さんに出かけて、それから図書館に行く。風に吹かれての読書がいちばん楽だと、4冊借りてきた。暑い日だが、風があるので涼しく感じる。夕方、食料の調達に出かけたが、表は34度もあった。特製胡麻たれを作って、冷やししゃぶしゃぶにする。デザートに白玉 ぜんざいを作ってみたら、好評だった。こういう日本の夏もいいと思いながら、週末のお供のチーズケーキも作る。食中毒があちこちで事件になっているので、生もののお菓子は手作りに決めた。主食と違ってお菓子づくりには夢があり、創意工夫がすぐに活かせる。
■2000.7.21
飛び石連休なのに会社には大勢ひとが出ている。みんなたまった仕事を片付けたいのだ。セミナの準備に追われて、夕方から打ち合わせをする。日頃emailですむような仕事をしているのに、時間がないとやはり直接話し合うのがいちばん速い。夏休みが始まって、バスも空いたと思ったら、夏ダイヤに変わっていた。
■2000.7.20
海の日でお休み。いつの間にか祝日になっていた。早起きして家から一歩も出ず、【武器製造者】を読み、ELPを聴きながら洗濯物を干す。風が気持ちが良いのでうとうとしてしまった。眠ったので元気が出て、カボチャの炒めもの、切り干し大根、椎茸の甘煮、きんぴら牛蒡など常備食をたくさん用意する。チーズケーキも作った。家で過ごす休日は猫が側にいて、凝った料理があって、好きなだけゆっくり過ごすことができる。昔、横浜で見た花火が懐かしい。
■2000.7.19
締切りのある仕事が重なって、電話やメイルで進行状況を確かめ合う。久しぶりに遅くまで残って仕事を片付けた。ようやく原稿ができ上がって宅配便を頼もうとしたら、混雑しているので引取りに10時に伺いますといわれた。思い付いて帰宅途中の品川駅構内にあるコンビニでペリカン便をお願いした。品川駅には一通 り必要なものが揃っているのがありがたい。江戸時代にはここから東海道への旅がはじまるという江戸の郊外だった。千代田のお城から見たら、確かに遠い。海や小高い丘があって、江戸の人はここでせいせいした気分になっただろう。東京では息苦しさを感じたのに千葉に着いたら風を感じた。
■2000.7.18
昨日の夜送った手紙の返事が次々と届いていた。アメリカも香港も同じような仕事をしている人は優しい。期限の決まった仕事ばかりこなしているから、どうやったら仕上げることができるかを考えて暮らしている。セミナの準備のため、多くの人を巻き込んで、社内を歩く。あと二週間で詰めをしなくちゃ。気分転換にイシャーの武器店を読む。昔はわからなかったストーリーの面 白さにどきどきする。
■2000.7.17
朝からすでに暑い。プチトマトを持参して冷蔵庫に入れて食べた。【寝覚めの物語】をついに読み終える。源氏物語に較べてずっと生々しいのは作者の意識の違いだろうか。話の成りゆきがわくわくするので、あやうく千葉で降りるのを忘れるところだった。夏の夜は西瓜や冷やし茄子やトマトがいちばん。衣食足りて礼節を知るということばがあるが、腹が減っては考えることができないから、という意味ではないか。三度三度おいしい食事を取っていればおのずと心穏やかに暮らせるものだ。大きな仕事が入ってきて、忙殺されそうだから好きな本を読んで暮らす。
■2000.7.16
館山まで出かける。曇り空が青空に変わり、夏の一日の訪れだ。知り合いから野菜をいただいて、かつおや金目鯛、ウナギなどを仕入れて夕方戻ってきた。緑に囲まれた場所から、千葉に帰ってきたら暑くて驚く。明るいうちにお風呂に入って汗を流したが、さすがに暑い。皆既月食を見るために三階のベランダに出た。十時頃から線香花火の終わりのように月が赤くぼうっと光っていた。十二時頃にはもう三日月が見え始めていて、雲に掛かった様子が趣き深い。ついつい夜更かしをしてしまったが、次回は1700年後というから仕方がないだろう。
■2000.7.15
猿之助大歌舞伎を見に歌舞伎座まで出かけた。有楽町そごうで食料を求めて、銀座を抜けて東銀座まで歩く。三越の前では土曜日なのに歩行者天国を開催していた。 暑い夏なのに外に大勢の人がいてにぎわっていた。かねまつでは最終バーゲンをやっていたので、サンダルを見たが驚くほど高価なのでパスした。どこもここもセールの文字が並んでいるが、買い物は平日の青山で探したい。価格ではないのだ。買ったときの状況をいつまでも覚えているから、アウトレットで買ったものはどうしても、それなりの扱いをしてしまう。パリの本店で買うヴィトンは洗練された店員とのやりとりが楽しい。日本人向け免税店の店員はどうも決まったタイプばかりで好きになれない。
■2000.7.14
仕事の打ち合わせで御殿山ヒルズに行く。まわりに緑がふんだんにあって、都会とは思えないようなすてきなところだ。空いているのがいい。打ち合わせの後、レストランで食事する。こういう時間は本当に貴重だ。夜、高校時代の仲間が集まって、お寿司の会を開く。三年前から始まったこの会、すごい盛況ぶりで驚く。あっという間に時間が過ぎていき、あわてて帰ってきた。夜遅くなるほど電車の接続がいいのはなぜか。来週は仕事がめじろ押しにあるので、週末は気分転換に努める。
■2000.7.13
夕方からの打ち合わせがあって、夜遅く帰る。暑い一日だった。仕事が新しく入って忙しい。明日も打ち合わせで飛び回ることになっている。夏のセミナの準備は、上手に休暇を取りながら進めないとだめだ。夏の一日、都バスに乗って東京見物するのもいい。外国人から見ると東京はクリエイティブで充実して都市なのだろうか。なんといっても、海辺で風に当たり過ごす一日がいちばんいい。
■2000.7.12
今日から二日間webトレーニングを実施する。最初の設定がいくつもあって、初心者にはハードルが高い。webの更新は見る間にできるから、教わる方も驚くくらいだ。予定通 り進んだのでほっとする。品川のポンパドールで慌ただしくバケットを探して電車に飛び乗った。外は信じられないくらいの湿気だ。夏本番ということだろうか。昼間は冷房の中にいて凍えているので、汗をかくことはいいことだ。帰ってすぐお風呂に入る。黄昏れ時、夕日の明るさだけで湯舟に浸かっていると、ひなびた温泉に入っている気分になる。
■2000.7.11
毎日の単調な暮らしに浸ると老化するのだそうだ。慌てて、千葉駅から家まで歩くことにする。SOGOのクラランスのコーナーで敏感肌のサンプルを貰って、菊池歯科に立ち寄り、ずっと歩いて帰ってきた。県庁前の景色はどうも馴染めない。昔がよかったと思うのは不遜だろうか。自分が大人になった分だけ感動が薄くなっていないだろうか。どこもかしこも物があふれているというのに、本当に欲しいものがない。
■2000.7.10
NEC主催のスペシャルコンサートに出かけた。くるみ割り人形と、ロメオとジュリエットのバレー音楽をフルオーケストラで演奏する。久しぶりのクラシックコンサートは楽しかった。あちこちに思い出のキラキラするかけらがあって、この音楽を聴いてきた頃の自分を発見する。Bunkamuraの帰り道はいつも満たされていて、夜がいつまでも続けばいいのにと思った。
■2000.7.9
日曜日の朝、五時から起きて六時には揃って朝食を取る。一日が長い。平和公園まで墓参に出かけ、途中食料品を買って戻ってきた。夏の一日は台所で長時間火を使いたくないから、朝の涼しいうちに下準備をすませる。天気が良いのでベッドバッドを洗ったり、鏡を磨いたりと家事に精を出す。三階は風が通 って申し分なく気持ちがよい。ELPをかけながら部屋の掃除をすると、仕事に専念できる。汗をたくさんかいて、明るいうちにお風呂に入った。デザート二種を食べ、贅沢な休日だったと思う。
■2000.7.8
歯医者さんの帰り道、木更津まで一般道で出かけたら一時間近くかかってしまった。雨だったのが、夏のような日射しにかわり、田舎道にでるとほっとする。高倉の直売所でごま豆腐と新鮮な野菜を買って戻ってきたら昼過ぎていた。台風の後の晴天を期待したら、途中からまた雲が出てきた。風が吹く中、しばし午睡を楽しむ。夜ゼリー二種を作る。
■2000.7.7
七夕の夜はきまって雨になる。台風が来ているので雨の強さが違う。金曜日は家でZEPPELINを聴きながら過ごすのがいちばん。一週間にいくつも行事を入れると楽しいがくたくたになる。【無限都市ニューヨーク伝・マイケル・パイ】を読んでいるが、ニューヨークは始め田舎の港町で、それから次第に発展して、なんでも最大の都市へと変ぼうする。戦争が始まると各国の芸術家が集まるし、だれでもお金持ちになるチャンスがあるということでアメリカンドリームをかきたてられるのだ。東京は巨大都市だが、芸術家が快いと感じるエネルギーが違う。
■2000.7.6
青山一丁目から歩いてドイツ文化センターで、クリストの【議事堂を梱包する】特別 試写会を見てきた。ベルリンの歴史的な建物を梱包するについては、反対派も多くいて、あちこち飛び回って説得するのだが、実に22年にも渡るプロジェクトである。最後にドイツ議会で議題として取り上げられ、各派の意見の説明の後、記名投票で裁決する。いかにもドイツ的な民主主義で許可が出た。最初に布が垂らされる場面 は壮大である。全編を流れるモーツアルトの曲もよかった。
■2000.7.5
今年後半の仕事の計画を立てる。予想したもの、変化したものがかなりあって、調整が必要だ。仕事をしているとき、やはりお客さまからの声を聞くのがいちばん嬉しい。近頃、縁(えにし) というものをしみじみと感じている。今、ここにいる友だちとは予め出会うことが決められていたのだろうか。少しは苦労もして、人の優しさ、品格などについて分かるようになった。これは年をとるよいことのひとつだ。仕事と趣味と私生活のバランスを上手に保つとどれもうまくいく。その反対は悲惨すぎるから、あまり考えたくはない。【Ray Bradbury・The Toynbee Convector】を読む。信じられないくらいすてきな短編ばかり。自分の心の中を覗いているような気分になった。
■2000.7.4
今日も豪雨の中、渋谷まで出かけた。知り合いが演奏するロックコンサートがあるので、友人たちが集まる。ZEPPELINを演奏したのが嬉しかった。聴き手とアーティストが共有する時間は心地よく、もう少し聴いていたいような気がする。帰り道、迷ってスペイン坂を下っていった。こういうときは、人混みの方に歩くと駅にでる。昔、この道を女友たちと歩いたことを思い出したが、あの頃とずいぶんと変わってしまった。渋谷の町並みは新宿よりも好きだ。スターバックスコーヒーが象徴的にあるのがおかしい。
■2000.7.3
ミーティングの最中に稲光がしたと思ったら、いっせいに横殴りの雨が降り出した。バスに飛び乗り、品川で快速電車を捕まえる。こちらも雨が滝のようになっていて、ナイヤガラの裏側を歩いている気分だった。ところが錦糸町を過ぎた辺りから青空が広がっているではないか。雷は局地的だと分かっていても驚く。歯医者さんの予約に楽々滑り込み、歯を一本抜かれて帰ってきた。もうすぐ梅雨が明けるのだろう。 今日から金融庁が始動した。
■2000.7.2
涼しい早朝から起きだしてゆっくり朝食を取って、館山に行く。知人の家で休息して、浅蜊、若布、マナガツオと鯛の刺身などを買って帰ってきた。午後は雨も降るといわれていたのに、信じられないくらいの暑さだ。食事の支度をしているだけで汗が吹き出る。トマトがよく熟れているので、長ネギの刻んだものとおろしニンニクを加えてぐつぐつと煮込む。これはスパゲティのソースの基本。ニンニクを加えるだけでイタリアンの香りがする。館山の台所で今頃の季節になるとよく作っていた。館山の家が無くなっても、変わらず遊びに行く。泊まることがないだけで、買い物の楽しさはそのままだ。
■2000.7.1
七月になったので猫二匹を洗う。朝から誰もいないことを幸いに、LPを取り出してZEPPELINを聴いていた。早起きして中音響で聴くZEPは最高。去年まで、これらのLPを聴く日々が訪れようとは思わなかった。これなら暑い夏も乗り切れそうだ。今年はゼリーに凝っている。買い物のたびにゼライスパウダーを2箱づつ求めて毎晩作っている。いちばんの人気はココア味カルピスゼリー。ハーシーの液体チョコレートを深皿の底に2mmくらい敷いて、そのうえにカルピスを5倍に薄めたゼリー液を注ぐ。もちろんゼラチンはあらかじめ90度くらいの熱湯でよくかき混ぜておくこと。ゼラチンを型抜きしないときは、一袋5gで300ccの液体が固まる。4人家族なら2袋使うと潤沢なゼリーが楽しめる。それに週末ごとにレアチーズケーキを作っているので、これが常備食になる日も近い。

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