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■2002.8.31
日曜日に出かけることになっているので、土曜日だが、館山に向かった。夏の最後の日はやはり暑い。途中、高倉に寄って、梨と栗を求める。千倉の鰻屋さんで白焼きをお願いし、いつもの定食屋で白身魚の空揚げを注文する。こどもたちの姿が少なかったのは、夏休みの宿題に追われていたせいだろうか。帰り道、君津でいつものお豆腐店に寄り、豆乳も分けてもらった。暖かい豆乳は、本当に濃い豆腐の味がある。夜、館山産の鯵を刺身にする。新鮮な魚は美味しい。海辺の町で過ごすことがなくなって、いつでも魚が食べられないのがいちばん寂しい。知り合いからジャガイモをたくさんいただいたので、どんな料理を作ろうかと頭を悩ます。そうめん瓜を煮たり、野菜の煮びたしを作ったりと忙しかった。
■2002.8.30
午前中、資料に目を通し、原稿をまとめる。 午後、新しい担当者にトレーニングをした。知識というのは、自分で抱えてばかりいてはだめだ。人に教えることで活性化され、本当に身に付くような気がする。夜、勉強会に出かけ、久しぶりにクリエイティブな仲間たちと語り合う。わたしはいつも楽しいことばかり探して暮らしているが、そういう感度も大切なのだそうだ。ここで元気を貰って、自分でもなにか始めようと思った。話は尽きないが、途中で帰ってくる。麻布十番から大門、浜松町経由で帰って来たが、浜松町駅前に消防車と救急車が停まっていて、駅付近に男の人が倒れていた。係りの人が何人も囲んでいたが、男の人の周りに液体のような物が見えていた。助かったのだろうか。
■2002.8.29
昨日の夜、蒸し暑く、よく眠れなかった。昨日たくさん歩いたので、足の皮が剥けて痛い。仕方がないので、低いサンダルを履いて会社に向かう。朝はそれほど感じないが、夕陽の沈むのが早くなった。日中暑くても、夜になると風が出てくる。夏も、もうすぐお終いだ。昨日休んだので、メイルが溜まっている。新しい課題に取り組む前に資料集めが必要だと気づいた。抽き出しから、とっておきの日経エレを取り出す。特集号で一つにまとまっている雑誌は価値がある。明日一日でうまくまとめられるだろうか。帰り道、品川の京急で買い物をして戻ってくる。夜、ZEPを聴く。
■2002.8.28
夏休みを取って、家で過ごす。午前中、銀行回りして、定期を一部解約する。平日でないとできないことがある。千葉市の中心部はいくつかのビルが締まったままになっていて、経済が停滞していることがよくわかる。平日の店内はどこも閑散としていた。お昼は稲庭うどんと胡麻豆腐。暑いと食欲がわかない。夕方、図書館に行き、新刊コーナーから【開国と幕末変革 日本の歴史18 井上勝生】、【もの・モノ・物の世界 新たな日本文化論 印南 敏秀】を借りて来る。たくさん歩いたので、気持ちがよい。明るいうちにお風呂に入って、疲れを癒す。
■2002.8.27
まだまだ暑い日が続く。日傘を差して会社に向かう。午前中に課題に取り組み、午後、webのトレーニングをする。担当者が揃っていたので、細かな手直しをした。夕方、祖師谷まで出かける。バスに乗れなかったので、白金高輪、赤坂溜池、代々木上原経由で向かう。唐木田行きの電車はどこまで行くのだろうと見ていたら、多摩センターの次の終点だった。小田急の路線は物珍しい。下北沢のあと、成城まで止まらない電車が楽しい。帰りの接続がよくていつもの時間に家に着いたら、弟一家が食事に来ていた。電車で20分の近さなので、しばしば遊びに来るようだ。
■2002.8.26
月曜の朝の憂鬱はない。今読んでいるが面 白くて、一日、二節までと決めている。新しい企画が評判がよいので、さらに拡充することにした。午前中にレポートを書き、次の仕事の草案をまとめる。夕方、会議が一つ。予算が取れそうなので、プランを作ってみる。夜、帰ったらぴあのプレゼントDVDが届いていた。アニエス・ヴァルダ監督の歌う女、歌わない女。昔、試写 会で見た記憶がある。ちょっと覗いてみたが、きれいなフランス語に字幕がついているので、語学学習にもなりそうだ。夜、野菜の煮びたしを作った。これが夏の定番になりつつある。
■2002.8.25
朝一番で図書館に行き、【ヴェネツイア 上 クリストファー・ヒバート】、【ヴェネツイア  クリストファー・ヒバート】、【ミステリアス・サリンジャー 隠されたものがたり 田中 啓史】、【海原の平家伝説 高橋 一郎】、【三島由紀夫の世界 村松 剛】、【新編日本古典文学全集 中世日記紀行集】を借りて来る。もうすぐ夏も終わりなので、引出しの入れ替えを始めた。ついでに本も移動する。ZEPを聴きながら、家の中がきれいに片付いて行くのはいいことだ。夜、新米を炊く。この美味しいお米をずっと食べられるのは幸せだ。
■2002.8.24
雨が降りそうな天気の中、高倉に向かった。頼んであった玄米の新米を買い、梨、冬瓜、西瓜、茄子、オクラ、卵などいつものように野菜を買って、トルコキキョウを玄関用に求める。荷物を片付け、昼食を済ますと、千葉のホテルによって荷物を受け取り、幕張まで届ける。弟の新しい家はまだ何の家具もなくて広々していた。在庫していたカーテンや夏掛けなどが役に立って嬉しい。こちらも収納庫が少し空いたので荷物の移動を考えている。なごみの里には栗があったので、熱湯に三十分漬け、皮を剥き、栗おこわを作った。今年は天候がよかったので、お米も早くから刈り取りができるのだそうだ。それにしても、八月から栗をたべるのは贅沢。苦瓜も豚肉とベーコン、卵で炒めて食べた。この苦さが癖になる。慌ただしく忙しい一日だった。
■2002.8.23
午前中に打ち合わせがひとつ。午後は仙台と電話会議を行なう。その合間に会議の資料を用意した。webの画面 を見ながら、デザインや項目に付いてあれこれと決めて行く。材料をまとめるのは大変だと思うが、なかなか歯ごたえのある仕事だ。昼過ぎから雨が降り出してきて、時おり雨脚が激しくなる。品川のポンパドールを覗いて、パンドゥミを調達。夕食に生パン粉を混ぜて、ハンバークを作る。今日も弟一家が来て賑やかだった。夜、引越先に荷物を少し運ぶ。
■2002.8.22
休みの前にお願いしていた仕事が完成して戻って来た。担当者が有能だとさくさく進む。新しい仲間とは、実績を重ね、少しづつ信頼関係を築き上げて行かなくてはだめだ。毎年、新しいエンジニアに仕事のやり方を教えている気がする。午前中にメイルを書き、明日の打合わせをお願いする。電話をして、相手が不在のときの伝言を考えるよりもメイルは役に立つ。帰りに品川の京急でお肉をどっさりと買い込む。夜、七年ぶりに海外から弟一家が戻って来た。夏野菜の煮びたしと、生姜焼き、鳥の空揚げ、海鮮サラダなど、食卓にならべて大勢でいただく。
■2002.8.21
待ち合わせて、銀座で知人と歌舞伎鑑賞。開演前にいわて銀河プラザに寄って、ごま擦り団子とずんだアイスクリームを求め、幕間にいただく。八月は怪談物だが、怖い中に可笑しさがある。年増女の心が伝わって来て、お化けになっても笑ってしまう。今月は三部作なのでニ時前に終わった。暑さもしのぎやすく、八丁目まで歩いて、豆腐料理店に出かけた。帰り道、きむらやでヨーロッパコーナーのドイツパンやバケットを求め、さらに酒粕を探したが、十月までできないといわれた。千葉でそごうにも行ったが、なくて、パルコの地下の西友でようやく手に入れた。これに塩をまぶして白瓜を漬けるのだ。三週間くらいしたら、もう一度漬け直す必要がある。どんな味になるのか、化学実験をしている気分だ。一日中たくさん歩いたので気持ちがよい。
■2002.8.20
台風は過ぎ去り、青空が広がった。空気も新鮮で気持ちがよい。日傘を差して会社に着くと、今日締切の課題に取りかかる。直前までやる気になれずに、一気にまとめるのが好き。こつこつと努力するタイプではないので、集中力と感性に頼って、ときには落ち込む。昼休み、女ともだちと窓が見える席に坐り、青空を見ながら食事する。たまにしか会えないので、たわいもないことを言って励ましあう。みんな九月の連休が楽しみというのは微笑ましい。午後、新しい担当者と打ち合わせをした。資料をもらい、明日は休暇なので、切りのよいところまで仕事を進めた。集中すれば、締切までになんとかなるものだ。夜になると、涼しい風が吹いて来る。秋は近い。
■2002.8.19
明け方、雷鳴と豪雨で目を醒ます。台風が近づいているのだ。連休明けの電車はまだ空いていた。大手町から地下鉄の入口まで外を歩く。このくらいの雨なら、傘を差して歩くのも楽しい。自分に素直に生きるのがいちばん。感性を鈍らせないためには、相手のことを気にし過ぎるのはよくない。webの初心者に心得三箇条を送る。人を諭すというのは得意じゃないが、逃げてばかりもいられない。幸い、相手は素直な人たちなので分かりは早い。帰り道、オデュッセイアを読みながら、古代ギリシア人の暮らしぶりを思う。この作者は実は女性ではないかという小説を読んだことがある。そういう視点から見ると、女主人が客をもてなす話が納得できる。古代ギリシアでは、見知らぬ 人に対して、まず豪華な食事をふるまい、落ち着いたところで相手の名前を確認し、そしてできるだけの手厚い面 倒を見てやるのが第一級の礼儀だった。
■2002.8.18
楽しみにしていた巻網操業の見学が台風のため中止になる。雨はときおりぱらつく程度だ。外出する代わりに図書館に行き、【ギリシアへの旅 クリスタ・ヴォルフ】、【オデュッセイアを楽しく読む ルチャーノ・デ・クリシェンツェ】、【ムージル著作集第9巻 日記/エッセイ/書簡】を借りて来る。やはり、朝一番だと空いていて、ゆっくり探せる。書棚に人が立っているとそれだけで神経を集中できないので、探したい本が見つからない。一日本を読んで過ごすが、感動するものは少ない。こちらの気分が乗らないと素直に頭に入っていかないし、もどかしさが残る。仕事もせずに頭も使わず、ぼんやりと暮らしていると、一日が長い。雨が降るせいか涼しい。この週末は冷房を付けているような気温だ。夜、久しぶりに鮭のちらし寿司を作る。シソを刻んで彩 りにした。油揚げも湯抜きしてから甘く煮ると味が違う。いなり寿司はご飯を少なめにすると美味しい。アンチョビペーストはチューブ入りだが、何かと役立つ。マッシュポテトとチーズに混ぜて餃子の皮で包んで揚げる。夏野菜がたくさんあるので素揚げして煮びたしを作った。
■2002.8.17
台風が近づいているというので、朝、高倉に出かける。いつものように野菜を求め、途中で食材を買って帰って来る。午後、図書館に出かけ、【南ヴェトナム戦争従軍記  岡村昭彦集1】、【 世界史の現場から1  岡村昭彦集2】、【ナレッジ・イノベーション  ジム・ボトキン著】、【フォーリン・アフェアーズ傑作選1922-1999 アメリカとアジアの出会い】、【ヴィクトリア朝の人と思想 リチャード・E・オールティック】を借りて来る。土曜日の午後、図書館は人で溢れていた。こんなに混雑したのを見たのは初めてだ。ベトナムの話は行って来たばかりなので、さすがによく分かる。午後、本ばかり読んで過ごす。
■2002.8.16
朝から課題に取りかかる。来客もなく、午前中はこれに専念できた。午後に会議がひとつ。今週中に完成させたいので、五時半まで会社に残っていた。台風が来ているせいか、曇りがちで暑くない。品川で遅れて来た電車に乗り、思いのほか、早く帰って来る。週末の解放された気分のどこかで、来週からの混み合った都心部を想像する。次は年末までこの静けさはないだろう。今年の夏を総括してみる。あの数週間の猛暑はやはり異常だったのか。東欧では洪水の被害が広がっている。中世の町並みが水に浸かったり、動物園で象やライオンを安楽死させた話しを聞くと心が痛む。多摩川にアザラシが出没するというニュースが取り上げられる日本は平和すぎる。
■2002.8.15
今週はよく働いたので、午後三時過ぎに会社を出て渋谷に向かう。今月、新装オープンした美容室を覗いてみる。初めてだといろいろとやりとりが面 倒臭い。それでもたまには新しい髪型に挑戦してみたいと思うのが女心。六時半にはすべて終了し、前よりすっきりしたような気がする。そのまま半蔵門線に乗って、三越前からJRに乗り換える。これが千葉-渋谷間の最短コースだ。八時前に食卓に付く。今日は終戦記念日。昔はすいとんを食べたが、最近は作り手が飽きたのか何もしない。贅沢な夕食も気が引けるので、鯵の干物に、胡麻豆腐、ナスの煮つけとシンプルにする。食後に西瓜と牛乳カンを食し、平和を祈念した。この辺りから実は秋が始まっているのだ。風が優しい。今日もジミヘンを堪能する。
■2002.8.14
今の東京が好き。本を読みながら歩ける。千葉の夕焼けも茜色の空に輝く夕陽が見事だった。人の少なくなった分、自然とのふれ合いが深まるような気がする。東京駅よりも新橋は空いている。走らずにバスに乗れるのが嬉しい。お昼に久しぶりにランチミーティング。年金制度について、真面 目に議論する。新しい課題を始めたら、奥深い問題にぶつかってしまった。このままにはしておけないので、資料を集めて明日、会議を開く予定。帰り道、品川駅の本屋でのんびりしていたら、いつもの電車が出た後だった。図書館には規則正しく出かけるのだが、町の本屋を冷やかすということを忘れている。この間借りたゲオルク・フォルスターはクック船長と第二次世界航海に出かけた人で、その人の世界周遊記を以前に読んだことを思い出した。夜、ジミヘンを聴く。ギターの弦が心に染み渡る。
■2002.8.13
暑さもお盆休み。空いている電車で都心に向かう。締切が今日までの課題が、午前中に完了した。人が少ないということは、本当に能率が上がる。この三日間に仕事を集中させているので、それ以外は自分を甘やかしている。新橋からバスに乗り、歩くこともしない。毎日、一冊の本を片手に斜読みして過ごす。何でも頑張ろうとするから、挫折して鬱になるのだ。アンチョビ入りのトマトスープを作る。調理用トマトの程よい酸味が効いて、夏の熱いスープだ。夜になると涼しい風が吹いて来る。日本の夏は、あと少しなのかもしれない。
■2002.8.12
月曜日から電車は空いている。会社に出ているのはいつものメンバ。人が休んでいるときに働くのを主義としている。レポートをまとめ、課題を淡々とこなす。帰りも道が一つ前の電車に乗れた。このくらいの人口が適正なのだ。夜、W杯の総集編を見る。日本が勝ち進んで行くところまではいいが、トルコ戦は辛い。つい二か月前にこんなドラマがあったのだ。日本人がまた熱くなることがあるのだろうか。
■2002.8.11
早起きして、墓参に出かける。八街、小堤、九十九里(map)、大宮、千葉寺と短時間で五ケ所回る。 お盆の週だけにどこも大勢の人で賑わっていた。幸い渋滞にもあわず、昼前に戻って来た。午後、二冊本を読み、図書館に返却する。今日も暑いが、風があるせいか過ごしやすい。本を読んで過ごすとのんびりした感じがする。夜、本格派麻婆豆腐を作った。寒天に牛乳1カップ、コアントロー1杯、砂糖 大6杯、水450ccで、牛乳カンを作る。充実した週末だった。
■2002.8.10
子どもが学校に行くというので、六時前から起きてしまった。おかげでいろんなことができる。朝食後、高倉まで出かけた。いつものように野菜を調達し、仏花も求める。お店の主人にお願いして、お米の年間予約をする。今年の新米は八月二十日過ぎにはできるから、連絡するようにと言われた。ここのお米は良質で気に入っているので、予約できてうれしい。帰り道、食材と酒店でコアントローやカンパリソーダ、そしてVSOPのブランデーを買う。これがないとお菓子作りができないのだ。昼食をゆっくりと取り、矢那の梨を食す。小粒だが、甘味が凝縮していて、今年は梨の当たり年だと思った。暑すぎる毎日だが、太陽の恵みを受けた果 物は美味しいのだ。暑い中、図書館に出かける。【地図で読む江戸時代 山下 和正】、【若者の法則 香山リカ】、【メキシコの歴史 国本 伊代】 を借りて来た。時間はそうないのに、読む本は山ほどあるという贅沢。夕方から、葉とうがらしを煮て、枝豆を茹で、野菜の煮びたしを作る。土曜日は家でゆっくりすることにしているが、料理をするのもいい。
■2002.8.9
いつもと違った電車で会社に向かう。リスク回避を考えると、いつも同じ時間に同じ行動をするのはよくないのだ。都心は早朝から熱い。午後にある会議のために、資料をまとめる。できることから始めようということになり、来週から本格的な工事になる予定。新しい仕事がたくさん集まって、うれしい悲鳴をあげる。お盆の間は、道も空いているし、会社も静かだから能率が上がる。暑い一週間が終わり、ようやく週末がやってきた。帰りに品川のポンパドールでパンドゥミを調達。鎌倉カスタードを土産に帰る。
■2002.8.8
都心がだんだん空いて来る。バス停には都バスのお盆ダイヤが貼り出されていた。西鶴を読みながら、大坂商人の才覚に感心する。アメリカンドリームと人はいうが江戸時代、大坂や江戸では無一文から分限者になることが可能だったのだ。今はゆるゆると暮らし申し候。これが理想の生活らしい。江戸庶民の暮らしについてもっと学びたいと思った。新しい企画を二つ抱えて、しばし息抜きをしている。帰りに品川の京急に寄って買い物をする。夜は、まとめて料理を作った。ハンバーク、鳥の甘辛煮、キュウリとじゃがいものサラダ、トマトサラダ、そしてカレー。疲れているときこそ、既製品のおかずはだめ。手作りに限る。野菜も忘れずに取るようにキャベツの浅漬けを作る。
■2002.8.7
今日は立秋。暦の上ではもう秋。でもまだまだ暑い日が続くらしい。午前と午後に会議がひとつづつ。その合間に仕事を仕上げる。一週間研修で会議室が使われているので、昼のランチミーティングができない。まるで難民にでもなった気分だ。とりあえず、新しい企画のために資料を一式送ってもらうことにした。判断材料は多いほどよいものが生まれる。帰り道、海浜幕張で降りて忘れ物を引き取って来る。無くしたと思っていた傘が出て来て嬉しい。この辺りに人の波ができていて、賑わいが感じられた。通 勤のお供に西鶴を読んでいるが、江戸の言葉は注釈なしでもかなり分かる。手紙文は特に歌舞伎などで馴染みがあるせいか、すらすらと頭に入る。西鶴の過ごした時代と今は、よく似ていると思った。
■2002.8.6
この頃、ひとりで気ままに過ごすことがなくなっている。約束や、行事があって、それはそれで楽しいのだが、たまにはひとりになりたい。午後三時に会社を出て、海浜幕張のガーデンウォークに出かけた。幕張メッセは展示会場があるだけの殺風景な町だと思っていたら、結構楽しい。買い物をしなくても、ぶらぶらするだけで、非日常の世界が広がる。毎日が同じことの繰り返しに埋没する前に、逃げ出そう。仕事も大切だが、自分のことを真面 目に考えることはもっと大切だと思う。夜、知人から連絡があり、歌舞伎のお誘いだった。芝居という非日常もすてきだ。
■2002.8.5
今日も暑い。上司が夏休みなので、こちらも仕事に専念できる。新しい企画を考えていたら、いろいろとアイデアが浮かんで来て、少し時間を掛ければよいものになりそうだと思った。仕事というのは、自分で考えなければ面 白くない。そういう自由裁量の部分がないなら、転職するのも一つの手だ。夏休みが始まって、京葉線は朝から子ども連れで満席。TDLやTDSで一日過ごすのだろう。わくわくするような期待感がオーラになって漂っている。
■2002.8.4
昨日遅くまで起きていたので、まだ眠い。館山に出かける準備をして、八時過ぎに家を出た。夏休みに入っているせいか、車が多い。木更津の辺りから霧が出ていて景色が違って見える。鴨川で西瓜とメロンを求め、三芳村で卵、館山で鯵とイサキ、千倉で鰻を買って戻って来る。北条海岸はいつもながら空いていて、海で過ごす時間のないことを悔やむ。一日、浜辺でのんびりと過ごしたい。新鮮なトマトやキュウリ、カボチャなどをいただいて、食卓を賑わす。鰯のつみれ汁に挑戦。擂り鉢さえあれば、簡単に作れる。夜、台湾から弟がやって来た。転勤のため、住む家を探すのが目的。十時頃からまた空が光って、雷鳴と共に、雨が降り出した。東京では豪雨になったらしいが、こちらは通 り雨だった。一雨降って、涼しい風が吹いている。
■2002.8.3
朝の気温は26℃。日中は31℃くらいまで上がるという予報だが、気持ちがよい。土曜日なので図書館に行き、新刊コーナーから【古代ギリシアの旅 高野 義郎】、【子規を語る 河東 碧梧桐】、【ゲオルク・フォルスター ウルリヒ・エンツェンスベルダー】、【戦後日本のメディア・イベント 1945-1960 津金澤 聰廣 編著】を借りて来る。本は一つの旅だと書いたことがあるが、読んでみて、初めてその人のことを知ることが多い。今日は千葉市の花火大会の日。帰りの混雑を心配することなく、自宅のベランダで鑑賞する。今年は変わり玉 が目立つ。赤と紫、オレンジと黄色の二色の玉が回転するように輝く。外は信じられないくらい涼しくて、昔、夕涼みという言葉があったことを思い出した。
■2002.8.2
金曜日なので、浮き浮きと出かける。午前中はデータを取り、来週の計画を立てる。昨日に引き続き、今日も雷雨。二時過ぎから空が曇りだし、辺り一面 、夕方のように暗くなった。遠くで雷鳴がしたと思ったら、いきなり雨が降り出した。館山に電話すると、安房の国はのどかに晴れて暑いという。東京から150Kmも離れているのだから、天気も違うのだと納得。避暑に出かけたカナダの若夫婦は無事到着した模様。東京は落雷と雨がひどくて、ひまわりの画像を見ながら帰る時刻を定める。結局、品川経由でいつもより早く帰って来た。千葉では雨が降っていない。おかげで涼しさが戻って来た。風が心地よく久しぶりによく眠れる。
■2002.8.1
暑い日が続く。早朝、日比谷通りを歩いている人々は、暑さにうんざりした様子。半日掛かって、ようやく新しいソフトの設定が完了した。後は慣れるだけだ。課題がいくつかあって、その準備を始めたら、のんびりはしていられなくなった。人が休んでいる間は仕事をする方針なので、あと二週間でなんとか仕上げたい。帰り道、メゾンカイザーに寄って、クロワッサンを調達する。まだけだるい暑さの残っている中、無心に歩くのもまた楽しい。夜、空が鮮やかに輝き、雷鳴がとどろく。雨はわずかしか降らない。それでも、涼しい風が吹いて来た。

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