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真由美のローマ案内 その3●

美術館編

ヴァチカン美術館MUSEI VATICANEは、歴代の法皇のコレクションと、礼拝堂と部屋の装飾からなり、古代ローマとルネッサンスの貴重な展示をみることができる。それも信じられない規模で、これを売ったら、イタリア経済はみごとに立ち直るのではないかと考えてしまう。

8:45〜13:45の開場で、日曜日(最終日曜日は除く)、祝日は休み。いつも混んでいるので朝一番で出かけたい。3/30/98の8:50に現地に到着したときはもう長蛇の列で、結局、入場まで30分待った。中の展示品が半端ではないので、駆け足でみても三時間くらいかかる。歩きやすい靴を選びましょう。

1994年に修復のおわったシスティーナ礼拝堂はあざやかな色彩で迫ってくる。ここにたどり着くまでが大変なので、あわてずに椅子が空くのを待ちたい。天井画は首が痛くなるくらい、ゆっくり鑑賞するのがお約束。【アダムの創造】もドラマチックな構図で、あらためてすごさを感じた。

とにかく人が多いので、迷子にならないように気をつけること。

この隣に有名なサン・ピエトロ広場とサン・ピエトロ寺院がある。ここもすばらしいので、ぜひ、もうひと頑張りして、入ってみよう。

広場には鳩がいて、パンを投げると寄ってくる。ホテルで朝食にでたパンがあまったら、ここにもってきて投げてやるとよい。面白いほど集まってくる。



国立近代美術館GALLERIA NAZIONALE D'ARTE MODERNA

ガイドブックには2つ星だったが、今回の美術館めぐりの中でいちばんの収穫だった。

4/1/98は、なんと入場無料でこれだけでも得した気分になる。現代作家の展示と中央にある企画展が楽しかった。【動く展示】というテーマで、砂が動いたり、紙が動いたり、光が動いたりする。電気を入れて初めて動くものもあって、いかにもアートという気がする。遠くから見た印象と近くで見た実物との落差が、驚きの連続で、夢中になってしまう。係りの人も親切で、わからず行き過ぎようとしたわたしたちに、スイッチを入れて動かしてくれた。
人もまばらで、のびのびと鑑賞できたのも嬉しかった。ここにもクリムト、ユトリロ、モネなどあって、充実したコレクションがある。

帰ってきてから、新聞でここの盗難事件を知った。あんな警備じゃあ、甘くみられても仕方ないなと思う。見る側からみれば、きわめて居心地のよい美術館は、警備が不足なのだ。

■美術館のGoods:

イタリアの美術館のミュージアム・ショップには洒落たものがいっぱい。ユニークなお土産にもなります。ここでAndy WarholCats という箱入りドミノを買いましたが、インテリアとしてもなかなか素敵です。 


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