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真由美のウィーン案内 その1●

VIENNAWIEN

ウィーンといえば、音楽の都。百年前にはフロイトやクリムトがいて、同じように世紀末を迎えようとしていた。退廃と華麗な歴史のちりばめられた町という印象がある。ウイーンで国際会議が開かれると聞くと心ときめく。
実際のウィーンは、想像していたより静かな町だった。パリやローマの人ごみに慣れたものにとって、建造物は華麗で美しく秩序立てられているのに、なんだか物哀しい。きれいな公園には音楽家たちの像が立ち並んでいるが、そこのベンチに座っているのは老人たちばかり。学生たちが集まっているウィーン大学の辺りも賑わいはなかった。夜も目抜き通りに人が溢れていない。盛り場と呼べる地区はあるのだろうが、近くにはない。ヨーロッパの他の主都に較べて人口が少ないのではないかと思う。
関連サイト: wien online(英語版)ウイーン観光局(日本語)


1998.3.23

空港
ウィーン国際空港は1つ。ここから国内線でザルツブルグなどに乗り継ぐことができる。 今回はホテル・ザッハのジュニア・スィートに泊まったので、空港までホテルから迎えの車があった。前もって到着日、便名などを知らせておく必要あり、料金は無料。空港では両替をしなかったので運転手にチップとして10USD(約1,300円)をあげた。空港から市内までは約20分くらい。道路事情はよい。町並みはパリに似ているが、カフェへのこだわりが違う。

市内観光
音楽大好き
1. フィガロハウス: モーツアルトが4年間過ごした住居。

2. ハイドン博物館: ハイドンが晩年まで13年間過ごした家(下の写真)。


3. 国立オペラ座 Staatsoper: 中は華麗にして壮大。ここのボックス席でみる魔笛は最高。

4. 楽友協会 Musikverein: ウィーン・フィルの本拠地。3/24は小沢正爾さん率いるボストン・フィルがマーラーの五番を演奏していて、チケットはSOLD OUTだった(下の写真)。

見どころはたくさんあるが、音楽好きのためにコンサート・ホール巡りをお薦めする。トリムでStubentorに向い、 市立公園 Stadtpark に行ってみよう。金色に輝くヨハン・シュトラウス像の他、音楽家の像が立っている。

ウィーン・カード (トリム・地下鉄フリーパス)

ウィーンの旧市内を囲む環状道路リンクがあって、ここを市電でまわってみることをお薦めする。おもな公共交通機関は、地下鉄U-Bahn、市電Strassenbahn、市バスAutobus。

これらの公共交通機関が乗り放題の全線フリーパスはいくつか種類があるので、目的に合わせて選びたい。
いちばんポピュラーなのが24時間(50AS)、72時間(130AS)フリーパス Stunden Wien

今回は72時間有効で、美術館などの割引き特典が付いたウィーン・カードWien Card180ASを購入。短期間集中で回りたい人にはこらのほうが割引率がよかったりする。

わざわざ観光案内まで買いにいったら、ホテルのフロントに置いてあった。たいていのホテルで取り扱っている。
地下鉄の路線図はなぜか有料(15AS)で、交通局インフォメーションやチケット窓口で購入する。中身は詳しい地図があって役に立つ。


ウイーンカード

■交通局:
Karlsplatz
(カールスプラッツ)Stephansdom(シュテファン寺院)の地下広場にある

お薦め観光スポット(美術館・博物館)
1. オーストリア・ギャラリーOsterreichische Galerie: ベルヴェデーレ宮殿にある。クリムトの接吻はここにある。
2. 自然史博物館 Naturhistorisches Museum: 恐竜の骨、動物のはく製の膨大なコレクション。平日は空いていて貸し切り状態。
3. 美術史博物館: ハプスブルグ家の歴代コレクション。室内装飾もみごと。
4. オーストリア応用美術館 Osterreichischer Museum fur Angewandte Kunst: 世界中の工芸品が集まっている。  
お薦め観光スポット(買い物)
1. とくになし。お土産にはスーパー等で売っているやコーヒーが手ごろ。入りが濃いのでミルクを十分に入れて飲むとウィーンの思い出が広がる。
2. モーツアルト・チョコレート。これもスーパーで入手できる。
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