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真由美のニューヨーク案内 その3● 美術館編

近代美術館 Museum of Modern Art (MOMA)

1929年開館の都市型美術館。MOMAとして知られている。50階だての高層ビルのうち、美術館は1階から4階まで、いつも混んでいるが、見ごたえのある作品が多い。

ヒント1: ガイドブックには、木・金の夜は20:30まで開場と書かれてあったが、実際には金曜日のみ20:30までオープンしている。場所がマンハッタンの中心にあるので、ほとんどのバスでアクセスできる。開館は10:30 から 18:00 まで、楽しいところだから気軽に出掛けてみよう。

鑑賞日記:
出掛けたのは、98年3月22日、なんと朝起きると雪が降り積もっていた。ニューヨークでも春の雪は珍しいらしく、セントラルパークには人が出ていた。うちの子供はバスを待ちながら、さっそく雪だるまを作っていたが、雪質はべとべとしている。幸いどのバスも、慣れた道をチェーンも付けずに走っていた。東京だったら、交通渋滞まちがいないのに、こちらの人はスニーカーをブーツに履き替えて、何事もなかったような顔で歩いていた。泊まったホテルからは3ブロックなので、行きはバスを使う。

一階が切符売り場になっていて、エスカレーターで二階にのぼる。二階は後期印象派の絵が並んでいる。セザンヌ、ゴッホ、アンリ・ルソー、ピカソ、クリムトなどが贅沢に配置されている。でもいちばん嬉しかったのは、中学の美術の教科書に載っていて、それからヨーロッパの美術館を捜しまわって、見つけることのできなかったシャガールの《
わたしと村 I and the Village》があったことだ。マチスのコレクションもすばらしい。画集だと大きさがわからないが、広々とした空間を活かして、ひとつひとつ神経を使って展示されていた。まるで富豪の友だちのマンションを訪ねたときのような心地よさである。

三階は、アンディ・ウォホールや、リキテンシュタイン、それに大好きなジャスパー・ジョーンズなどの近代作家ばかり並んでいる。ゴールド・マリリン・モンローやキャンベルスープの本物をみて、興奮した。あれも美術の時間に習いました。他に直線を交わらせて地図のような画風のモンドリアン、ポロックなど一日では全部見ることのできないような中身の充実した美術館だ。

何年か前に、上野でこの巡回展を見たが、そのときとは比べ物にならない感動があった。いっしょにいった六十過ぎの母も、さすがアメリカにはなんでもあると驚いていた。サンフランシスコの近代美術館もなかなか楽しいが、その比ではない。ニューヨークにはアートも産業の1つなのだとあらためて、感じるのであった。

代表的な絵画12

The Museum of Modern Art
11 West 53 Street, New York 10019
tel: 212.708.9400

Subway
E, F to 5 Avenue/53 Street
B, D TO 7 Avenue

Bus
M1, 2, 3, 4, 5 to 53 Street

メトロポリタン美術館

:


The Metropolitan Museum of Art
1000 Fifth Avenue at 82nd Street
New York, New York 10028

Hours: Friday, Saturday 9:30-8:45;
Sunday, Tuesday-Thursday 9:30-5:15.
Closed Monday and Thanksgiving Day, December
25, January l.

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