日本に帰ってきました。わずか二ヶ月たらずの旅なのに空港に止まって"JALの鶴の翼"がたくさん並んでいるのをみると嬉しくなります。この頃(1974年)は行きも帰りも羽田です。 成田が開港するのは、1978年からです。どきどきしながら、通関すると、千葉から家族が迎えに来ていました。 京葉道路を通って、みんなの待っている家に帰ります。 日本茶が生臭くて、草の味がします。そういえば、紅茶とコーヒーばかりでしたから。たくさんのお土産を開けてみると、これだけかしらと思うくらい少しだった。 テレビで外国人が日本語を話しているのが不思議です。 それに家の中が明るくてびっくり。ヨーロッパの室内は電気を明るくしないのが普通です。自分が住むんでいたのは、こんな狭い道だったかしら。なんだか、興奮していてなかなか眠れませんでした。 (終わり)
この日記を書き終わって、1974年というのは ロンドンでブリテッシュ・ロックが花開いていた時期だったことに、あたらめて気付きました。マーキーももう閉鎖したそうですが、あんなふうに気軽にロックを共有する場がなくなってしまったことは寂しいですね。ライブの前に、one two, one two (日本のマイクテストは《本日は晴天なり》なんていいますよね)といって、マイクテストをして、それからギターのチューニングをするのです。早くから席にすわって、そのやりとりを一部始終みているのが楽しかった。
この中の文章でリンクのあるところはできるかぎり追加し、気付いたことも書きこみますので、しばらくしたらまた、お越しください。ありがとうございました。